アメリカのバージニア州で、飼い犬が溺れかけた子鹿を救助し、話題となっている。
バージニア州在住のラルフ・ドーンさんは、現地時間6月2日の夕方、飼い犬のゴールデンドゥードル、ハーレーを自宅裏の湖面で探していた。そこで、ハーレーが他の動物と一緒に泳いでいたところを発見。しばらくして、ハーレーが一緒にいたのは、溺れかけていた鹿の赤ちゃんだったことに気づいたという。
ハーレーは子鹿と並んで岸まで泳ぎ、ドーンさんは子鹿が岩場を登るのを助けたという。ハーレーは子鹿の体を優しく舐めてあげていた。ドーンさんは、この一連の出来事をFacebookに投稿し、瞬く間に話題となった。
ドーンさんはPeopleの取材に対し「ハーレーは子鹿のそばを離れようとしませんでした。彼は舐めてあげるなど、ずっと気にかけている様子でした」とコメントしている。
子鹿の母親は、子鹿が岸にたどり着いた後、芝生に姿を現したという。ドーンさんは母鹿を見つけると、ハーレーを家の中に連れていった。母鹿は、ドーンさんとハーレーがいなくなるのを待ってから子鹿と姿を消したという。
しかし翌朝、ドーンさんは、妻のパトリシアさんとコーヒーを飲んでいる時に、ハーレーに落ち着きがないことに気づく。「ハーレーは窓の方をずっと歩き回っていて落ち着きがなかった。そして、私が玄関のドアを開けると、小鹿の鳴き声が聞こえてきたのです」とドーンさんは当時の様子をFacebookで明かしている。
「ハーレーは木々の方へと向かい、子鹿を見つけました」「その子はすぐに鳴くのをやめて、尻尾をふり、ハーレーと一緒に家に来たのです」と、なんとも感動的な再会だったという。
しかしその後、また母鹿とともに子鹿は姿を消したといい、それ以来、二頭の姿は見ていないのだという。
今回の件に関してドーンさんは「ハーレーが子犬の時から、良い心を持っていることはすぐにわかりました。ハーレーは子供たちや動物たちから好かれますし、ハーレーも彼らを愛しています」とコメントしている。