イギリス王室の人事部署は、今年3月に報じられたメーガン妃による王室スタッフへのイジメ問題に関する調査報告を遅らせる見込みだそうだ。
タイムズ紙ロンドン版によると、この問題は非常に機密性の高い内容であることから独立した法律事務所が調査を行っており、その結果が今年の収支報告書(ソブリン・グラント・レポート)にて発表されると見込まれていたが、どうやら見送られたというのだ。王室の情報筋も同紙の取材に対し、結果の公表が遅れていることを認めたうえで、依然調査中であり来年までには発表されると語った。
この問題は今年3月、メーガン妃の在任中に当時の2人のスタッフが泣かされたり、恥をかかされたとして退職に追い込まれたという告発メールがリークされたことで発覚した。事態を重く見た王室側は、即座に調査に乗り出している。
告発メールというのは、2018年に当時ヘンリー王子夫妻の報道官を務めていたジェイソン・クナイフという人物がウィリアム王子の報道官向けに送ったものだ。メールには、「ここ数年の間で、メーガン妃が2人のスタッフを退職に追い込んだことを非常に懸念しています」とつづられ、メーガン妃の態度が容認できるものではないことやこの問題について何も対応がなされないのではないかと懸念していることなどが記されていた。
なおメーガン妃側は、王室による「中傷キャンペーン」だとして疑惑を完全否定している。
昨年のヘンリー王子とメーガン妃による王室離脱騒動以降、王室と夫妻の間では深い確執が報じられている。一方、今回結果の公表を遅らせたことにより、ますますの関係悪化が避けられたのではないかとの見方もあるのだ。今年7月には、王子の母である故ダイアナ元妃の生誕60周年を記念した銅像の除幕セレモニーが開催させれることもあり、王室としてもセレモニー自体はなんとか無事に終わらせたいのだろう。