アメリカの名監督でプロデューサーであるスティーヴン・スピルバーグ監督が、自身の手がけたホラー映画『ジョーズ』のさらなる続編やリブート版制作の可能性を拒否した。
1975年に公開された『ジョーズ』。夏の大ヒット映画となり、1977年に公開された『スター・ウォーズ』までの歴代最高の興行収入を記録。この映画は映画史の分岐点とみなされており、スピルバーグ監督を一躍有名にした作品だ。
この成功を受け、『ジョーズ』は3つの続編を生み出したが、いずれも評価は低下した。スピルバーグ監督が『ジョーズ2』で監督を辞退したことも話題に。また『ジョーズ3』は、メガネをかけて鑑賞する3Dスクリーンのトレンドを利用した作品として商業的には成功を収めたが、ファンや批評家からは否定的な評価が多かった。シリーズ最終作の『ジョーズ’87 復讐篇』は、シリーズ最低の興行収入を記録。批評家からも酷評を受けた。
Deadlineの新たな報道によると、ユニバーサルから『ジョーズ』のリブート版の製作を打診されたスピルバーグ監督は、そのアイデアを真っ向から拒否したという。彼は以前のインタビューでも映画のリブートには興味がないことを語っており、「ジョーズもそうだけど、自分の映画をリメイクすることは絶対にない」とコメントしていた。
70年代に大ヒットしたホラー映画を現代の技術でリブートするという案はとても面白いものだが、現在もなお愛され続けている作品だからこそ、何もせずにしておいた方がいいのかもしれない。
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