米テレビ芸術科学アカデミー(Television Academy)は先日、2021年度のエミー賞から演技部門に関わるルールを変更すると発表した。
テレビ芸術科学アカデミーの発表によると、今回より、俳優や女優部門にエントリーした人物は、受賞した際のエミー賞のトロフィーやノミネート証明書に「俳優」や「女優」ではなく「パフォーマー」と記すことをリクエストできるという。
テレビ芸術科学アカデミーは声明の中で、「これまでの『俳優』『女優』といった名のつくカテゴリーにおいて、エントリーの際に性別の情報を求めたことはない」としながらも、「その上で今回から、『俳優』や『女優』と名の付くカテゴリーにエントリーしたり受賞した方々は、エミー賞のトロフィーやノミネート証明書に『俳優』『女優』ではなく『パフォーマー』と記載するようリクエストすることができるようになった」と続けた。
また、アカデミー賞の対象となるドキュメンタリー映画に関する賞のルールも一部変更されている。
これまで、いくつかのドキュメンタリー映画はアカデミー賞とエミー賞どちらにもエントリーすることができていたが、今回からプロデューサーがどちらの賞にするか選ばなければならないという。
テレビ芸術科学アカデミーは、「AMPAS(映画芸術科学アカデミー=アカデミー賞主催者)の選考基準に該当するものは劇場用作品とみなされ、エミー賞の選考の対象外となる」と発表している。
なおテレビ芸術科学アカデミーは昨年12月にも、いくつかの部門を統合し一部門にすることを発表。バラエティ・トーク部門とバラエティ・スケッチ・シリーズ部門が統合し「バラエティ・シリーズ部門」に、短編コメディ/ドラマシリーズ部門と短編バラエティシリーズ部門を統合し「短編コメディ・ドラマ・バラエティ部門」となることなどが決定している。