先日、13年間にわたる父親による成人後見人制度の解消を求める裁判に出席した歌手のブリトニー・スピアーズ。そんな彼女の赤裸々な告白を受け、かつて共演したこともある歌手のクリスティーナ・アギレラがサポートを表明している。
ブリトニー・スピアーズは、13年前から健康問題を理由に、父親であるジェイミー・スピアーズが法的な後見人(Conservatorship)となっている。この制度は、人が財産の管理や個人的な事柄を自分自身で処理できなくなった場合に、裁判所がその人の代理人を務める人物を指名できるというものだ。ブリトニーは過去にメンタルヘルスなどに問題があったため、様々な事柄に対し十分な判断力がないとされ、13年前から父ジェイミーが法定後見人となっている。
しかし父親による扱いは虐待的なもので、休みなく仕事を入れられたり、お金の管理もさせてもらえないことや、結婚と子供を作ることを禁止するため強制的にIUD(避妊リング)も体内に入れさせられているという内容で、これらは裁判で赤裸々に明かされた。ブリトニーは父親が後見人から外れるよう訴えかけている。
そんな中、ブリトニーとかつて共演を果たしたクリスティーナ・アギレラが、サポートを表明した。クリスティーナとブリトニー・スピアーズは1993年から94年にかけて、子ども番組「ミッキーマウス・クラブ」で共演。その後は2人ともポップスターとして世界的な大成功をおさめた。
2000年には、2人そろってMTVビデオミュージック・アワードのプレゼンターを担当。2003年にはマドンナとともに3人でパフォーマンスしたこともあった。
クリスティーナが発表したコメント全文は、以下の通り。
ここ数日、ブリトニーのことと、彼女が過ごしてきた日々について考えています。どんな女性も、どんな人間も、自分の運命をコントロールされ、生きたい人生を生きられないというのは受け入れられないものです。
黙らされ、無視され、虐待され、サポートを拒絶される。これが自分にとって近しい人によって行われるというのは、想像しうる限りもっとも絶望的で、壊滅的で、卑屈になりえるものでしょう。これによって受けた心の傷は、簡単に扱われるべきものではありません。
全ての女性は、自身の身体と、生殖能力と、プライバシーと、スペースと、癒やしと幸せになるための権利を持っています。
私自身は、今回公開された発言の裏にある閉ざされた非常に重い扉の内側の内容を知っている訳ではありませんが、私ができるのは自分がメディアと通して聞いたこと、見たことを元に心から彼女に共感することです。
私が昔からよく知っている女性が、自由を求める信念を必死に訴える様子から、彼女が支配者から思いやりや良識を得られないまま生きてきたということを確信することができます。
このような、想像できない条件やプレッシャーの下で働いている女性のために、私は彼女が自由を手にし、幸せな人生をおくる権利があるということを強く訴えます。
私の心はブリトニーと共にあります。彼女は真実の愛と、世界中からのサポートを受けるべき立場にいるのです。
These past few days I’ve been thinking about Britney and everything she is going through.
It is unacceptable that any woman, or human, wanting to be in control of their own destiny might not be allowed to live life as they wish. pic.twitter.com/NRhNwcJaD3
— Christina Aguilera (@xtina) June 29, 2021
tvgrooveをフォロー!