アメリカの陸上選手、シャカリ・リチャードソン(21)が、全米五輪選考会レース後のドーピング検査でマリファナの陽性反応が出ていたことが分かった。
これによりシャカリ・リチャードソンは1ヶ月から3ヶ月の資格停止処分が課せられる可能性がある。そのため、東京オリンピック女子陸上100mへの出場は絶望的となった。
2021年1月以降、マリファナは世界アンチ・ドーピング機構(WADA)によって「乱用薬物」に分類され、現在は最長4年間の資格停止という処分が課せられることになっている。しかしもし、選手が競技外で使用したことを証明し、パフォーマンスに影響していないと判断されれば、資格停止期間は3ヶ月に短縮されるのだ。
この投稿をInstagramで見る
また選手が正常な体に戻すべく適切なトリートメントプログラムを完了させていれば、出場停止期間はさらに短縮される。そのため、リチャードソンの資格停止期間は1ヶ月になるとみられている。
リチャードソンのエージェント、レナルド・ニアマイアは現在のところ、コメントを出していない。
リチャードソンは今年4月、女子陸上100mで10秒72を記録し、東京オリンピックでは金メダルを期待される選手だった。今回の選考会でも100mで10秒86を記録したが、無効となっている。
これにより、選考会で4位となったジェンナ・プランディーニと5位のギャビー・トーマスが東京オリンピックへの切符を手にすることとなった。
リチャードソンは成績や人柄もあって、これまでに元大統領夫人のミシェル・オバマや女優のヴィオラ・デイビスといった多くのセレブから支持を集めていた。なおリチャードソンの公式ツイッターが最後に投稿したメッセージは、先週木曜夜の「私は人間だ」というものだった。
現在多くのファンたちやセレブたちが、リチャードソンの今回の処分に抗議している。