新型コロナウイルス感染拡大による1年以上にわたるロックダウンで、配偶者やパートナーに不満が溜まり、家の外でストレス発散をしたいという思いを募らせた人は少なくないだろう。
そんな中、既婚者対象の出会い系サービスを提供するアシュレイ・マディソンが、アメリカ国内で特に浮気者が多い都市をランキング形式で調査している。
この調査結果は「Journal of Sex Research」に掲載されている。発表された州ごとの不貞行為の内訳は、2020年6月20日から9月22日までの間にアシュレイ・マディソンのサービスに登録した人数をもとに、一人当たりの数値を算出したものだ。
調査結果によると、フロリダ州のマイアミとオーランド、さらにラスベガスの3都市が浮気者の多い「ホットスポット」として上位にあがった。また、アイダホ州のボイシやアリゾナ州のツーソンといった地方都市もランクインしている。
今回の調査では、男性よりも女性のほうが浮気しやすい傾向にあったようだ。浮気や不倫に走った女性だけで見てみると、1位はマイアミで変わりないが、2位はアトランタ、3位はオクラホマシティにランキングが変わる結果となった。
調査に協力した多くの女性たちは、モラル的に間違っていると承知していながらも罪悪感は感じていなかったという。
不倫する女性の心理をつづった「The Secret Life of the Cheating Wife: Power, Pragmatism, and Pleasure in Women’s Infidelity」の著者アリシア・ウォーカーは、「セックスレスだった、もしくはオーガズムを得ることができなかった、というのが浮気や不倫に走った女性たちの言い分だ」と語る。そしてこの性生活への不満は、相手に対する魅力の低下と比例していることも分かっている。
アシュレイ・マディソンの最高戦略責任者ポール・キーブルは、サービスのユーザーがストレスの多い時期や不安な時期を乗り越えるための「セルフケアのひとつ」として、配偶者やパートナー以外の相手と性交渉を持っていると語っている。また、浮気や不倫をすることで離婚を避けることができると主張するユーザーもいたそうだ。
浮気や不倫を「セルフケア」としてとらえている人がいる以上、いくら家で囲っていたとしても防止効果は少ないだろう。