女優のアンジェリーナ・ジョリーが、元夫で俳優のブラッド・ピットとの関係を完全に断ち切るため、裁判所に駆け込んだ。2人が共同で手がけていたワインビジネスから手を引きたいという要望を訴えたという。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの離婚手続きの際、同時に2人の資産を移転することを禁止する命令が出されていた。そしてこの度アンジェリーナは、この命令の解除を求める書類を裁判官に提出したのだ。数ある共同資産の中でも特に彼女が手を引きたいと考えているのが、フランスのワイン会社「Nouvel, LLC」だった。
なお離婚裁判において、このようなケースは特にめずらしいものではないという。しかしアンジェリーナの場合、彼女は今すぐにでもこの資産移転禁止を解除し、ワインビジネスを第三者に売却したいと主張しているのだ。そしてこれを成立させるには、乗り越えなければならない壁がある。
アンジェリーナの弁護団は当初、裁判ではない方法でこの問題を解決しようとブラッド・ピット側の弁護団に連絡を取ったという。しかしブラッド側の返答は「あらためて連絡する」というものだった。このままでは時間がかかってしまうと考えたアンジェリーナは、直接裁判所に資産移転禁止の解除を訴えた。
「Nouvel, LLC」は2011年、アンジェリーナとブラッドが共同購入しプロヴァンスで運営をスタートさせたシャトー/ワイナリーだ。価格は6000万ドル(約65億8000万円)ほどだったと報じられている。この会社の現在の価値は明らかになっていないが、ワインの売れ行きは好調だそうだ。
現在のところ、裁判官は今回のアンジェリーナの要望に回答していない。なおアンジェリーナとブラッドの離婚は2019年に成立しているが、6人の子供たちの親権をめぐり現在も裁判が続いている。
