アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のコロナワクチンが神経障害の「わずかなリスク」をもたらす可能性があると、現地時間7月12日に警告した。
CDCによると、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のコロナのワクチンを接種後、ギラン・バレー症候群を発症した人が100人いるという報告を受けたとのこと。ギラン・バレー症候群は、末梢神経が障害されることにより、四肢や顔、呼吸器官などにしびれや痛み、脱力などの症状を引き起こす。症例の多くは、ワクチン接種後3週間の間に、50歳以上の男性に見られたという。過去4年間に心臓発作と脳卒中を含む複数の持病を持つ57歳の男性1名が、ギラン・バレー症候群を発症して死亡している。
この症状を発症する確率は極めて低く、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンを接種した1300万人の中でも症例はごくわずか。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンを接種した後にギラン・バレー症候群の症例を報告する人の数は、米国の一般人口で通常発生する症例の3~5倍に上るとニューヨーク・タイムズ紙が報じている。
CDCは、外部のワクチン専門家のパネルに報告内容の調査を依頼するとコメントしている。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンは、3月初旬に使用が承認されて以来、ごく少数だが問題が発生している。Peopleによると、このワクチンを接種した女性が血栓症を発症。これによりCDCは一時的に接種を中止し、軽微なリスクについての警告していた。また、ボルチモアにあるワクチン製造工場が、相互汚染の可能性を指摘されて閉鎖。6月には6,000万本のワクチンを廃棄するよう命じられていた。
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