ザ・レコーディング・アカデミーが、新たなルールを発表している。
年に1度開催される音楽の祭典「グラミー賞」を主催するザ・レコーディング・アカデミーはこの度、ルールブックを改訂。レーベルやアーティストが「For Your Consideration(FYC/ぜひご検討ください)」とPRする手法について新たな項目を定めた。
新ルールでは、その宣伝方法について大きな変更があるという。
ビルボードが報じたところによると、ザ・レコーディング・アカデミーこれまでにも「For Your Consideration」の広告に記載する内容について厳格なルールを設けてきたが、2022年のグラミー賞ではこの広告にチャートの順位やストリーミング再生数、売上高、ゴールドディスクやプラチナディスクの認定歴の掲載が禁止されるそうだ。
これらのルールは昨年のガイドブックには記載されていなかった。
ザ・レコーディング・アカデミーは投票者に対し、売上高やチャートの順位に左右されることなく、自身が感じた楽曲のよさを元に評価してほしいとしており、行動規則にも、「個人的な交友関係や会社との関係、地域的な好み、販売量や人気などによって投票者の選択が影響を受けたり、指示されるようなことがあってはならず、投票者自身の分析によってのみ評価されるべきだ」と記載されている。
一方、これまで楽曲やアーティストの影響力を示す方法として販売数やゴールド、プラチナディスク認定などを記載してきたレーベルなどの企業には、この新たな規定によって混乱を招く可能性がある。
しかし、アカデミーのCEOハービー・メイソン・Jr.は、今回の規定によってグラミー賞の透明性が向上することを期待していると明かしていた。
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