今週火曜の早朝、オクラホマに住む1人の少年が亡くなった。現在TikTokで流行している「blackout challenge（失神チャレンジ）」を行っていたのではないかと考えられている。
現地警察が発表したところによると、通報を受けたのは月曜夜のこと。警察がベサニー市のアパートに住む少年のもとに駆け付けた時にはすでに意識はなく、首には締めたような痕がのこっていたという。
少年は小児病院に搬送されたが、火曜午前6時50分に死亡が確認された。少年の名前や年齢は明らかにされていない。
捜査員が家族への聞き取りを行ったところによると、少年は自殺を試みたわけではなく、TikTokなどのソーシャルメディアで流行している「失神チャレンジ」に失敗したものだと思われるという。
「失神チャレンジ」は意識を失うまで自身の首を締め上げるというチャレンジゲームで、脳を酸欠状態にすることにより陶酔感を味わうものだという。専門家はこのゲームにより、脳障害やけいれんを引き起こす可能性があると警鐘を鳴らしている。また過去にも挑戦した人物が命を落とす事故があり、かねてから危険性が指摘されていた。
ベサニー市の警察当局は親世代に対し、子供たちのSNSの利用状況を注意深く観察するよう呼びかけた。
警察の担当者は現地メディアに対し、「新型コロナウイルス感染拡大の影響によりロックダウンが続き、これまで以上に子供たちにとって退屈な状況が続いている。そのため、SNSに割く時間の割合が高くなっているようだ」と語り、「ソーシャルメディアが子供に与える影響は非常に大きいと言える。親は、その向き合い方について子供たちに厳しく言い聞かせる必要があるといえるだろう」と付け加えた。
