米フロリダ州オレンジ郡が、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて「非常事態」に入った。
オレンジ郡にはウォルト・ディズニー・ワールドやユニバーサル・スタジオ・オーランドなど巨大テーマパークがあるが、最近になって新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを今週月曜、郡の首長であるジェリー・デミングスが認める発言をしている。
ジェリー・デミングスは記者会見にて、「感染者数は異常なまでに増えている。すでにオレンジ郡では1日に1000人近くの新規感染者が出ている状況だ。これは昨年のピークを迎えていた時点とほぼ同じだ。我々は今、『非常事態』にあるといえるだろう」と語っていた。
オレンジ郡の医療機関によると、郡内では過去14日間で3,893名もの新規感染者数が報告されているという。この背景には、感染力が従来の1.4倍とされている「デルタ変異株」の存在がある。
デミングスはさらに、フロリダの中央部にある病院は満床に迫りつつあるとし、「誰も病気にかかる余裕などないだろう。誰も病気になんてかかりたくないだろう。誰も家族に感染させたいないんて思わないだろう。私と同じようにね。だから今、他のどのタイミングでもなく今、積極的にワクチンを受けてほしい。我々はコミュニティとして1つになり、この感染拡大を抑えなければならない」と住民に訴えていた。
なおアメリカ国内ではワクチンの普及を受けて、完全にワクチンを接種した人に関しては公共交通機関などを除いてマスクの着用を必要としない方針を出していた。しかしつい先日、デルタ株まん延による感染再拡大を食い止めるため、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)がワクチン接種後もマスクの着用を続けるよう方針を転換している。
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