昨年はじめにイギリス王室を離脱し、現在はアメリカで生活しているヘンリー王子とメーガン妃。実は「メグジット」と呼ばれるこの離脱劇が繰り広げられる1年以上前から、彼らがニュージーランドへの移住を検討していたことが明らかになった。
このたびニュージーランドの総督パツィー・レディがAP通信に明かしたところによると、2018年にヘンリー王子とメーガン妃がニュージーランドを訪れた際、移住が可能かどうか相談を受けていたという。
パツィー・レディ総督は当時について、「ちょうどエイベル・タスマン国立公園を訪れたあとで、私たちはお酒を飲みながら語り合っていたことを覚えています。2人はこのような場所に住んでみたいと語っていて、そのようなことが理論的に可能なのかとたずねられました。ニュージーランドに住むのは可能なのか、ということです」と振り返った。
そしてレディ総督は、「私たちは『もちろんです。かまいませんよ』と答えました」とつづけると、「ニュージーランドに住む方法はたくさんあります。でもそれは、夫妻が模索すべきことです」と付け加えた。
さらに、「彼らは子供たちをどのように育てるか考えているようでした。そして明らかに、その時何かを決断した様子でしたね」と語っている。
レディ総督は当時の会話について、真剣な相談というよりもカジュアルな会話の一部だと考えていたという。2人がこの国の豊かな自然とフレンドリーな人々に興味を持っていたように見えたためだ。
しかしこの会話により、この時点で2人がイギリスを脱出し別の国へ移住することを考えていたことが証明されたのだった。
レディー総督は、「2人はとても愛らしいカップルだと思います。2人の未来がすばらしいものであることを願っていますよ」と、夫妻に向けてエールを贈っていた。
