スコットランド出身の俳優アラン・カミングが、テレグラフ紙の最新インタビューに登場。世界中で人気を集めるファンタジーシリーズ『ハリー・ポッター』の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に「闇の魔術に対する防衛策」の教授として登場するキャラクター、ギルデロイ・ロックハート役のオファーを受け、オーディションする予定だったことを明かした。ところがこのオーディション、とんでもない結末を迎えてしまったそうだ。
インタビューの中でアラン・カミングは、「僕は断ったわけじゃない」と念押しした上で、「僕は『失せろ!』って言っただけだ」とその場で暴言を放ったことを明かした。スタッフへの不信感がつのったことが原因だという。
アランは当時について「彼らは僕とルパート・エヴェレットにスクリーンテストを受けてほしいって言ったんだ。それから、決まった額以上の報酬は出せないって言われた。予算に限界があったようだ」と明かし「僕とルパート・エヴェレットは同じ事務所なんだよ。それなのに製作側は、ルパートにより多くの報酬を払う予定にしていた」と続けた。
そのためアランは『ハリー・ポッター』の制作側が「あからさまなウソ」をついていると主張。「どうせウソをつくんなら、もう少しうまくやれよ」と語った。
まさかの裏切りから、思わず「失せろ」と暴言を放ってしまったアランだったが、この経緯もありギルデロイ・ロックハート役はルパートが手にするものだと思っていたという。
アランは「彼らはルパートにスクリーンテストを受けさせた。彼は自前のカツラまで持ってきていたんだよ。それなのにフタを開けてみたら、この役をゲットしたにはケネス・ブラナーだった」と、ことの顛末を教えてくれた。なお、このオーディションには『ラブ・アクチュアリー』などで知られるヒュー・グラントも参加していたという。