ネットフリックスで配信されているドラマ「ザ・クラウン」。20世紀後半のイギリス王室を重厚に描き人気を集めているこの作品だが、故ダイアナ元妃とチャールズ皇太子の確執にも触れられており、話題を集めている。
そんな中、先日シーズン4で放送されなかったシーンが公開された。
このシーンではダイアナ妃を演じるエマ・コリンがミュージカル「オペラ座の怪人」の劇中歌「All I Ask of You」を歌っている。この歌については1988年、ダイアナ妃がチャールズ皇太子との結婚7周年を祝して自ら歌い、テープに録音していたというウワサが残っている。この数年後、夫妻は破局を迎えることとなった。
【動画】Emma Corrin “All I Ask Of You” Season 4 Exclusive Clip | The Crown | Netflix
そして「ザ・クラウン」の中でこの歌は、夫婦関係を修復し夫との距離を縮めるための個人的な贈り物として描かれている。しかしジョシュ・オコナー演じるチャールズ皇太子はどうやらこの贈り物を心よく思わなかったようだ。
未公開となったシーンは、ダイアナ妃が自室でビデオテープをテレビにセットするところから始まる。このビデオテープには、舞台女優になりきったダイアナ妃が多くのスタッフや観客を前に堂々と「All I Ask of You」を歌い上げる様子が記録されていた。
なおエマ・コリンはこのシーンの撮影について、Entertainment Tonightの取材に対し「難しかった」と明かしている。
インタビューの中でエマは、「完全にパニック症候群の症状が出ていたの。すごく楽しかったとは言えない日だったわ」と語り、「私は歌手としてトレーニングを受けていたけれど、ダイアナ妃として歌うのは違和感があったわ。彼女はトレーニングを受けていたわけではないから、うまく歌いすぎないようにしなければいけなかったの。とても不思議な感覚だった」と続けた。
2016年からスタートした「ザ・クラウン」は、ダイアナ妃役をエリザベス・デビッキに引き継いだ上でシーズン5と6の製作まで決まっている。