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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、中国から反発を受ける! 劇場公開が未だ決定していない理由とは?

『シャン・チー テン・リングスの伝説』 FILMS/TV SERIES
『シャン・チー テン・リングスの伝説』

マーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』。日米では9 月 3 日(金)にいよいよ公開を控え、マーベル・スタジオの新ヒーロー誕生の物語に世界中から期待が高まる中、中国では反発を受けているようだ。

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Screen Rantの報道によると、マーベル・スタジオは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の中国での公開日を確保する上で、複数の問題に直面しているという。登場キャラクターの歴史や、中国人に対する人種差別的なステレオタイプが問題になっているのではないかと言われている。

シャン・チーのキャラクターは、アメリカでカンフー映画が人気を博していた1973年に登場。シャン・チーの初期コミックのアートワークでは、主人公は明るい金色の肌で描かれており、アジアに対するステレオタイプな内容が多く見受けられた。幸いなことに、その後のストーリーでは、ステレオタイプが徐々に消え、絵柄もよくなっていったという。しかし、多くの人はシャン・チーが「アメリカによる中国文化の搾取の象徴」と見ている。

マーベル側は、中国文化に最大限の敬意を払い、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が作られたと主張しているが、それに対し懐疑的な意見もある。

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中国のオーディエンスが、シャン・チーのキャラクターを問題視する最大の理由は、彼が犯罪者の黒幕フー・マンチュー博士の息子であるという、オリジナルのバックストーリーにあるようだ。フー・マンチュー博士というキャラクターは、サックス・ローマーの遺産からマーベル・コミックがキャラクター化の権利を取得した後、シャンチーと一緒に登場していた。その後マーベル・コミックは、ライセンス問題に加え、人種差別による論争を巻き起こさないため、シャン・チーが黒幕の息子という設定だけを生かし、父親のキャラクターを置き換えている。

 

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映画では、シャン・チーの父親はヴィランのマンダリンで、トニー・レオンが演じる。シャン・チーの最大の敵が父親であるという事実も、西洋文学で中国人キャラクターによく使われているため、中国側が不愉快に思っているのではないかとされている。

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