ベテラン俳優ニコラス・ケイジ(54)が、俳優としての演技論を語った。
映画「リービング・ラスベガス」(1996)、「アダプテーション」(2003)でアカデミー賞候補になり、数々の映画に主演してきたニコラス・ケイジ。その反面で「ゴーストライダー」シリーズなどを通じ、ゴールデンラズベリー賞の常連でもある。
Colliderで行われた最近のインタビューで、ニコラス・ケイジは自身の演技を以下のように称している。
「そうだね、自分はこうだ、とはなかなか言えないんだ。傲慢とも、殊勝ぶった嫌なやつともとられるリスクがあるから。だからこそ、自分はシャーマン的な演技を行っている、というのが志すところだね」
ちなみにシャーマンとは、トランス状態に入って霊や精霊・死霊などの超自然的存在と交信する現象を起こすとされる職能や人物のことを指す。
ニコラス・ケイジいわく、「意識していようといまいと、すべての俳優が夢や感情、思い出、自分自身を探求し、想像に入り込みすぎてやらなくていいことすらやる」というものだという。
「自分がいま見るもの、感じるものこそが、その瞬間に起きているものだ。たとえフィルター越しで会ってもね。だから危険でもなんでもないんだ」
ニコラス・ケイジは、本業以外で注目される機会も多く、特にオンラインには彼の顔をネタにしたミームが氾濫していることを、あまりよく思っていないと明らかにしている。彼はインターネットの発展により、本来の意図がまったく考慮されずにネタ扱いされることで、「そういう烙印を押されてしまう」ことを「問題」であると位置づけ「フラストレーションがたまる」とこぼしている。

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