米カリフォルニア州に暮らす女性が、息子を襲った獰猛(どうもう)なピューマを「素手」で撃退したことが話題となっている。
カリフォルニア州魚類野生生物局によると、現地時間8月26日の朝、ロサンゼルスの西部に位置するカラバサスの自宅近くの木で5歳になる男の子が遊んでいたところ、約30キロほどのピューマ(マウンテンライオン)がとつぜん襲いかかってきたという。
外の騒ぎに気付いた母親はすぐさま家から飛び出し、なんと素手でピューマを殴打。息子から引き離したのだという。
その後、通報を受けた当局が現場に駆けつけたところ、敷地内の隅にうずくまっている、気性が荒いピューマを発見。住民の安全を鑑み、その場で射殺したという。なお、ピューマによる襲撃は北米ではめったにないそうだ。
一方、ピューマに40メートルほど引きずられたという男の子は、頭と上半身に大きなケガを負ったというが、AP通信によれば、現在はロサンゼルスの病院に入院しており、安定した状態とのことだ。
いくら愛する我が子を救うためだろうと、目の前にとつぜん攻撃的な動物が現れたら足がすくんでしまう人もいるはずだ。当局の担当者は危険をかえりみず、ピューマに果敢に立ち向かった女性を称賛。AP通信に対し「この物語の真のヒーローは彼の母親です。彼女は息子の命を救ったのですから」と語っている。
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