映画『スペンサー』、そしてドキュメンタリー映画『ダイアナ』(いずれも原題)が、2022年に日本公開されることが決定した。
1997年8月31日、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったというニュースは世界中をかけめぐった。スペンサー伯爵家の令嬢として誕生し、両親が7歳で離婚、チャールズ皇太子と恋に落ち、20歳で結婚すると瞬く間に人気者となったダイアナ。
世界中で「ダイアナ・フィーバー」を巻き起こし、2人の息子を育て、死の直前まで人道支援活動に心を注いだ「愛の人」。36歳という短い生涯をかけ抜けた彼女の生きざまは世界中の人々に希望と共感を与え、いまなお愛され続けている。あふれる愛を人々に与え続けた彼女はあのとき、何を思ったのか―世界は、だれも知らないダイアナを知る――
没後25年となる2022年、『スペンサー』『ダイアナ』、2本の映画の公開が決定した。
ダイアナ元皇太子妃の人生を変えたクリスマス休暇が描かれる映画『スペンサー』。2021年、第78回ヴェネツィア国際映画祭(9月1日から開催)コンペティション部門でワールドプレミアとなり、トロント映画祭への出品も決定している。
ダイアナを演じるのは、『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワート。さらに、チャールズ皇太子役にはジャック・ファーシング(「風の勇士 ポルダーク」)、そのほか『英国王のスピーチ』のティモシー・スポール、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンス、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のショーン・ハリスらが出演することが明らかになっている。
ヴェネツィアの金獅子賞争いはもちろんのこと、今年から来年の賞レースに絡んでくる重要作品として、各メディアでの話題性も高い。物語は、1991年12月。週末をロイヤルファミリーたちと過ごすためにエリザベス女王の私邸サンドリンガムハウスを訪れたダイアナ。チャールズとの離婚を決意し、家族と過ごした最後のクリスマス休暇が描かれる。全米公開は2021年11月5日予定している。
そして、ダイアナ元皇太子妃の生涯をアーカイブ映像、未公開フッテージで紡ぐドキュメタリー映画『ダイアナ』。エド・パーキンズ監督(Netflix『本当の僕を教えて』)による本作は、過去に撮影された記録や未公開のフッテージのみで構成され、これまで以上にダイアナを新鮮で身近に感じるように構築されている。なお、ダイアナを扱ったドキュメンタリー映画の劇場公開は日本では初となる。
制作陣はダイアナを通じて、「イギリス王室ばかりでなく、より広い社会にパワフルな影響力を持っていたこの複雑な女性を出来る限り正直に描きたいのです。それはダイアナと王室、そしてダイアナと私達皆といった関係を描いたとても個人的で人間的な話ということになります」と語っている。世界公開は2022年を予定。
Netflixのドラマ「ザ・クラウン」が高い人気を得ており、ダイアナの神話と輝きは今なお失われることない。彼女の魅力、そし死の真相が、彼女の死後25年を経て、描かれる―。
公開情報
『スぺンサー(原題)』
2021年/第78回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門、トロント映画祭、出品決定
主演:クリステン・スチュワート(『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』)
ジャック・ファーシング(「風の勇士 ポルダーク」)ほか
監督:パプロ・ラライン(『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)
2021年11月5日、全米公開予定
(C)Pablo Larraín
『ダイアナ(原題)』
監督:エド・パーキンズ(Netflix『本当の僕を教えて』)
2022年、世界公開予定
(C)Kent Gavin
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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