王室とつながりを持つテレビ番組制作者が、ヘンリー王子とメーガン妃について、エドワード8世とウォリス・シンプソンのような「一般人」になる危険性があるのではないかと警鐘を鳴らしている。
ヘンリー王子の祖母エリザベス女王のおじにあたるエドワード8世は、王太子時代に当時結婚していた女性ウォリス・シンプソンと関係を持った。1936年に国王に即位するも、ウォリスとの関係を反対されたことからわずか11か月でイギリス王室から離脱。
その間も2人関係は続き、翌年6月、前の夫との離婚が成立したウォリスとエドワード8世は結婚した。これまでの地位を捨ててまで2人が貫いた愛は、「王冠を賭けた恋」と呼ばれている。エドワード8世は離脱から数年後の1951年、暴露本とも呼べる回顧録「A King’s Story」を出版した。
「離婚歴のあるアメリカ人女性と結婚」「王室を離脱」「イギリスを出国し別の国へ移住」「回顧録の出版」など、夫妻の共通点は多い。
そんな中、王室関連の番組を制作するテレビ局「True Royalty TV」のCEOニック・バレンはFoxニュースの取材にて、この2人のストーリーを持ち出し、ヘンリー王子夫妻と比較した。
バレンによると、もしこのままヘンリー王子夫妻がイギリス王室と疎遠のままであれば、2人は数十年後、「脇役」もしくは「気まずいゲスト」のような存在になってしまう可能性があるという。
「まだまだ先のように感じられるかもしれないが、十分起こりえることだ。10年後、ヘンリー王子とメーガン妃はどうなっているかな?今と同じようにスターでいられるだろうか?歴史家の中には、その可能性は低いという人もいる」と語った。
エドワード8世とウォリスは王室を脱退したことで一時は注目を集めたが、晩年にはニューヨークでディナーパーティーに招待されても、「脇役」もしくは「気まずいゲスト」のような扱いだったという。
現在、ヘンリー王子とメーガン妃はショービズ界でもてはやされている状態だが、バレンは「いつまでも続かないだろう」と語っている。
夫妻が王室を離脱したのは昨年のこと。イギリスを出た2人はカナダ、そしてアメリカへと移住。今年3月には大物司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組に出演。王室批判を展開し注目を集めている。
そして来年、ヘンリー王子は出版社と大型契約を結び「王子ではなく1人の男としての」回顧録を出版すると発表していた。