行方不明になっていた男性の命を“イルカ”が救ったとして、話題となっている。
英BBCなどによると、8月22日、イギリスとアイルランドのボランティア組織「王立救命艇協会(RNLI)」は、12時間近く行方不明になっていた男性スイマーをアイルランド沖で発見。発見・救助に至ったきっかけは、イルカの群れが男性を取り囲んでいたことだった。
発見されたのは、北アイルランドに住む30代の男性。男性は、海岸から8キロ以上離れた島に泳いでいこうと考えていたという。
RNLIの乗組員が、キャッスルグレゴリービーチの約2.5マイル(約4キロ)沖で発見した際、男性には低体温の症状が見られたというが、幸いにも意識はしっかりしていたそう。その後、男性はすぐさま救命ボートに乗せられ、フェニット港から病院に運ばれたという。
RNLIの舵手であるオコンネル氏は、海上で男性を発見した際、男性の周囲にはたくさんのイルカがいたとアイリッシュ・インディペンデント紙に証言。「もしかしたら、イルカが何らかの方法で男性を助けたのかもしれない」とも語っている。
なお、男性を取り囲んでいたイルカは、スコットランドのマレー湾に生息する「バンドウイルカ」であることが判明。別メディアによると、イルカはときに見返りを求めてほかのクジラ類を助けることがあるという。
実際、ホホジロザメに襲われそうになったニュージーランドのスウィマー4名をイルカの群れが取り囲んだという出来事が以前あったほか、2014年にはアダム・ウォーカーという遠泳選手がイルカの群れのおかげでホホジロザメの襲撃を逃れたこともあったという。
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