イギリス政府が、現在の君主であるエリザベス女王が亡くなった際の国内の動きに関して計画を立てていることが明らかになった。このたび公開された文書には、女王が亡くなった場合、葬儀が「自然発生的に」行われるべきであるということや、追悼に訪れた人々でロンドン市内がいっぱいになってしまった場合の危機管理などが記載されているという。
Politicoが金曜に報じたところによると、この計画は「オペレーション・ロンドン・ブリッジ」も名付けられ、95歳になる女王は、現在特に体調面の問題があるわけではないものの、万が一亡くなった場合に備え、死後10日間のうちに起こりうる事態を想定してまとめられたものだという。
イギリス政府は、この悲劇によりロンドンに女王をしのぶ人々が押し寄せ、パンク状態になることが想定されることから、公共交通機関や食料供給、警察の動きなどに支障が出る可能性があるとし、備えているそうだ。
この計画の概要には、国民に対する女王死去の一報は首相が公式に発表し、それに続いてセント・ポール大聖堂での葬儀が行われることも記されているという。
また首相や大臣クラスはこの葬儀への出席が義務づけられているものの、式典そのものは「事前発生的に」行われるべきだとされている。
「オペレーション・ロンドン・ブリッジ」では女王が亡くなった日を「D-day」とされており、死去後数時間で王室の私設秘書より首相や大臣クラスに伝えられるようになっているという。
王室はメディアに対し、国民への知らせ方についての原稿も用意しているそうだ。
そして首相が最初の政府関係者としての声明を発表、防衛大臣は礼砲の手配をし、国民全体で黙祷が捧げられる。
その後、首相は新たな君主チャールズ国王に面会する流れとなる。
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