故ダイアナ元妃が家族で過ごした最後のクリスマス休暇を描いた映画『スペンサー』のプレミア公開に先駆け、主人公ダイアナ元妃役を演じたクリステン・スチュワートが取材に答えた。
「私にとって、最もクールなことでした」と語ったクリステン・スチュワートは、自身もかつてないほどの名声を手に入れ、厳しいメディアの目にさらされてきたが、それでも王室で過ごしたダイアナ元妃のものとは比較にならないと明かしている。
『スペンサー』は78回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で最も注目されている作品の1つで、先週金曜日にワールドプレミアが行われた。
今作にて自身が演じることになったダイアナ元妃についてクリステンは、「ゆるぎないエネルギーを持った人というのはたしかに存在します」と語り、「とても普通で魅力的な女性であったと同時に、孤独や疎外感も感じていたのでしょう。彼女はクリスマスに灯した光によって、家族がまた一つになり、力強くなることを期待していました。もう一度、取り戻したかったのです」と続けた。
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さらに、「彼女は思ったことを素直に口にできる人でした。それは、私にとって最もクールなことなのです」と付け加えている。
そしえダイアナ元妃と同じように、メディアから大きな注目を浴びてきた立場として、似ている部分や共感する部分はあるかとたずねられたクリステンは、直接的な比較をためらいながらも、「私自身、確かにそのような経験をしたことはありますが、彼女には全くかないません」と答えた。
それでもクリステンは、他の人が持つ印象や評価がコントロールできないという環境については同情しているという。「世間の情報が間違っているのに、それでも訂正する場所がないということはあり得るのです。それが彼女の人生。でも私たちは動物だから、どこかのタイミングで牙をむくことがあるかもしれません。それも自然なことです。彼女の素晴らしいところは、誰もが彼女に親近感を抱いていたこと、それにもかかわらず、皮肉なことに誰も彼女のこと知らなかったということなのでしょう」と語っていた。