先週金曜に行われた大坂なおみ選手の試合は、悲しい結果となってしまった。USオープン3回戦、大坂なおみ選手は初対戦の相手に何度も冷静さを失い、結果的に敗北をきっしてしまったのだ。試合後、彼女は今後のプレーについて、「今はわからない」と語っていた。
今回対戦したのは18歳のカナダ人選手レイラ・フェルナンデス(世界ランキング73位)。第1セットを先取した大坂選手だったが、第2セットから状況が一変する。ミスが続き、うまくいかない自分にイライラがつのった大坂選手は、3度もラケットを投げつけた。それでも調子が戻ることはなく、第2セットを落とした大坂選手はコートを離れた。
Naomi Osaka expressed her frustration with some racket smashing as the second-set tiebreak got away from her #USOpen pic.twitter.com/eYLXgt6GXO
— Meredith Cash (@mercash22) September 4, 2021
第3セットでコートに戻った大坂選手だったが、観客からの声援はレイラ・フェルナンデスに贈られた。ゲームが始まるなりダブルフォールトでフェルナンデス選手にポイントを先行され、取り戻すことが出来ず、チャンピオンの座を守り切ることはできなかった。
試合後の記者会見。大坂選手は涙を流し、苦しみの中にあることを訴えながら、しばらくテニスから離れることを宣言した。
「現時点で自分が何をやりたいのか、よくわかっていないと感じるの。正直なところ、今度いつコートに戻って来れるかわからない」と語った大坂選手は、しばらく休養に入ることになった。
大阪選手は今年5月、翌月から開催される全仏オープンにて試合後の記者会見に応じないことを発表。前代未聞の事態に物議をかもしたが、その後インスタグラムにて、長年にわたりうつ病に苦しんでいると告白したことで、アスリートのメンタルヘルス問題に一石を投じた。全仏オープンでは1回戦に勝利したものの、その後棄権している。
そして8月、メダルを期待された東京オリンピックでも、3回戦で敗退する結果となっていた。