最新の調査によると、イギリスとアメリカ国内のアプリユーザーの中で、TikTokの視聴時間がYouTubeを上回ったことがわかったという。BBCが報じている。
アプリの利用データを分析するApp Annieは、ユーザー1人当たりのアプリ利用時間がTikTokの方が長く、定着率が高いことを発表。TikTokが「ストリーミングとSNSの状況を一変させた」と報告した。
しかしユーザー数はYouTubeのほうが多いことから、1人1人ではなく全体の利用時間でみるとYouTubeの方が長いという。YouTubeの月間利用者数は現在20億人、一方TikTokは2020年半ばの時点で約7億人だったとされている。
なおApp Annieはアプリの市場調査に特化した企業だが、今回の調査はアンドロイドユーザーのみを対象にしたものでTikTokがメジャーとなっている中国は含まれていないという。
エンタメや通信業界の調査を行うEnders Analysisのジェイミー・マクユアンは「YouTubeは全体の利用時間でみると、依然としてTikTok を上回っています。YouTubeは視聴者が膨大であることから、あまりネットに慣れていないユーザーも獲得しやすい。つまり、ネットを利用している人なら誰でも手軽に始められるものなのです」と語った。
一方、だからといってTikTokが成功していないわけではないという。
「TikTokはユーザーを惹きつけるべく多額の投資を行っています。しかし他のSNSに比べて明らかに利用時間が長いというわけではありません。」と語ったジェイミー・マクユアンは、「それでもアメリカとイギリスでは、TikTokがYouTubeを上回りフェイスブックをも巻き込んでいることが分かっています。これは成功といえるでしょう」と続けた。
