2010年代前半に人気を博した英ボーイズグループ「ザ・ウォンテッド」が、復活することが明らかとなった。
ザ・ウォンテッドは、別々のオーディションを受け集まったマックス・ジョージ、ネイサン・サイクス、シヴァ・ケイズウォラン、ジェイ・マクギネス、トム・パーカーの5人からなるボーイズグループ。2009年に結成され、翌年アルバム「The Wanted」でデビュー。2011年に発表したシングル「Glad You Came」は、全米ビルボードシングルチャートで3位を獲得する大ヒットを記録した。
【動画】ザ・ウォンテッド「Glad You Came」ミュージック・ビデオ
2013年には、イギリス発の“野獣系”グループとして初来日。また、彼らのロサンゼルス生活に密着したリアリティー番組「The WANTEDのハチャメチャ ハリウッド・ライフ(原題:The WANTED LIFE)」もスタートしたが、メンバー間の不和などにより、2014年に活動を休止することを発表した。
惜しまれつつも活動を休止した「ザ・ウォンテッド」であったが、現地時間9月8日、実に7年のときを経て再結成することが発表された。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
米Just Jared Jrによると、ザ・ウォンテッドは復活に伴い、「Glad You Came」や「Walks Like Rihanna」など、これまでのヒット曲を収録したグレイテスト・ヒッツ・アルバムと新曲をリリースすることが決定。また、9月20日には、闘病を続けるトム(※)のためのチャリティー・コンサート「Inside My Head」にて、久しぶりにパフォーマンスを披露するという。
※トムは昨年、末期の脳腫瘍を患っていることを告白。当時、手術不可能であることを明かしていたが、今年1月、腫瘍が著しく縮小したことを報告している。
【動画】歌手リアーナのように歩く魅力的な子について歌われた「Walks Like Rihanna」
なお、このチャリティー・コンサートには、当時“ライバルグループ”として並び称された「ワン・ダイレクション」のリアム・ペインも参加することが決定。かつては、ツイッターで舌戦を繰り広げるなど、決して良い関係ではなかった両グループだが、それぞれ人生経験を積んだことで互いを認め合えるようになったようだ。リアムについて、トムは「真のジェントルマンで、一流の人。彼のサポートにとても感謝しています」とSNSにつづっている。
I’m so honoured to be joining @TomParker‘s Inside My Head @RoyalAlbertHall show in support of @SU2CUK and @BrainAppeal 🙌🏼 It means the world that I can support Tom and his fundraising efforts by performing at the show, I can’t wait. See you on Sept 20th! https://t.co/9mrXK62gCN pic.twitter.com/zXalycZjf0
— Liam ☀️ (@LiamPayne) September 7, 2021
ザ・ウォンテッドによれば、当初は、デビュー10周年である2020年に再結成しようと話し合っていたというが、パンデミックやトムの病気などにより計画がとん挫していたという。今回の復活について、メンバーのジェイは次のような声明を発表している。
「10周年に向けて何か一緒にやろうとかれこれ何年も話し合ってきたけれど、みんな別々の時期にほかのプロジェクトに取り組んでいたから実現できなかったんだ。(今回の復活は)仲間と楽しむことが目的で、プレッシャーは感じてない。ただ楽しむだけさ」