人気モデルのケンダル・ジェンナーとカイリー・ジェンナーの父親であるケイトリン・ジェンナーが、テキサス州の人工妊娠中絶禁止法を支持したことが話題となっている。
9月1日、アメリカ・テキサス州で人工妊娠中絶を禁止する州法が施行された。今回施工された州法は、妊娠6週目以降の人工中絶を禁止するという極めて厳しいものだ。妊娠6週目といえば、多くの人が妊娠に気づかない時期でもある。さらにこの州法では、人工妊娠中絶を行った病院や医師、企業を一般市民が訴えることができるという。
そんな中かつて陸上競技選手としてオリンピックにも出場し、現在カリフォルニア州知事選挙に出馬しているケイトリン・ジェンナーが、CNNのニュース番組「New Day」に出演。今回の州法に関する自身の見解を述べた。
ケイトリン・ジェンナーは番組内で、「女性が選ぶ権利というものには賛成します。一方、州が独自の法律を作ることにも賛成です」と語り、「今回の決断に関しては、テキサス州を支持します。これは彼らの決断であり、私は問題ないと考えているからです」と続けた。
さらに、「しかし女性の選ぶ権利という視点から考えれば、今後カリフォルニア州の法律が変わることはないでしょう」ともコメントした。
これに司会者のブリアンナ・ケイラーが「あなたはテキサス州法に問題ないと感じているということですか?あなたは確か、中絶する権利を支持していたと思っていたのですが。それでも、中絶を実質的に禁止する法律には賛成すると?」と反応。
これに対しケイトリンは「私は、州には州独自の法律を作る権利があると言っているだけです。私がその判断に賛成するかどうかって?いいえ。正直に言うと、その判断そのものには賛成できません。それでも、自分たちで判断する権利を持っていることには賛成だと言っているのです」と答えていた。
なおこの州法については米国全土から批判が集中しており、企業やセレブ、そしてアメリカ政府報道官までもがコメントを出す事態となっている。