ネットフリックスの人気ドキュメンタリー番組「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」に出演していた上級飼育員のエリック・カウィーが現地時間9月7日(火)、米ブルックリンで亡くなった。享年53歳であった。死因は分かっていない。
「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」は、ネットフリックスで配信されている私設動物園の園長に迫ったドキュメンタリー。猛獣に魅せられた男女の常軌を逸した行動と、実際に起きた殺人依頼など、過激な内容が大きな話題となった。
番組中心人物となっている園長のジョー・エキゾチックの、右腕的存在であった上級飼育員のエリック・カウィーが、9月7日、突然死したことが報じられた。法執行機関の情報筋によると、エリックの友人が彼のアパートを訪ねたところ、寝室でうつ伏せで横たわって亡くなっている姿を発見したという。
このニュースにジョーがついに口を開いた。彼がデイリー・メール紙に語ったところによると、エリック・カウィーは慢性的なアルコール依存の状態で治療を必要としていたと明かし、さらに2人の間にあった確執についても語った。
「エリック・カウィーには当然の報いだ」と語ったジョー・エキゾチックは、かつての右腕だった男の死についてこのように表現した。さらに「これまで他のヤツを呪ったりしたことはない」としたジョーは「神様は見ているんだ」と付け加えた。
またエリックについて「ヤツが死んでショックだったかって?イヤ、1ミリもないね。俺はヤツをオクラホマのリハビリ施設に通わせてやったんだ。家や仕事まで与えてやった」と語り、最後にエリックと話をしたのはエリックが酔っ払い、ジョーが用意した仕事に現れなかったことで、彼を解雇した時だったと明かした。
なおジョーは2019年、トラへの虐待と動物保護施設の創設者を殺害する計画を企てたとする罪で22年の懲役を言い渡されている。エリックもこの裁判に証人として出廷していたが、ジョーはこの時のエリックの証言が虚偽のものだったと主張している。
現在テキサス州フォートワース刑務所に収監されているジョーは、今回のエリックの死によって、自身の刑事事件に対する思いが「より強固になった」とする。
「俺はエリックの偽証を証明できる。(虐待を指摘した)政府やキャロル・バスキン(保護施設の創設者)、それからあと数名は、俺の動物園をつぶし、俺を黙らせるために全てを捏造してきたことを恥じる日が来るだろう」と語っていた。