世間からの猛烈なバッシングに耐えかねて表舞台からすがたを消してしまったテイラー・スウィフト。デビューから15年、つねに世間から注目のまとだった彼女は、“ひきこもり”になってからいったいどんな生活をしていたのかしら?今回は、人生最大のスキャンダルを経験したテイラーの、“その後”を徹底解明しちゃいます!
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テイラーが気づいた人生で大事なこと
カニエ・ウエスト、キム・カーダシアン、そして元カレのカルヴィン・ハリスとの確執により、「ウソつき」「狡猾(こうかつ)なオンナ」というレッテルを貼られてしまったテイラー。バッシングはひどくなるばかりで、テイラー自身も「世界中が自分を嫌っている」と感じるまでになったらしいの。
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デビューから15年、「いい子」のイメージを貫いてきた彼女。そう、彼女はファンと世間が望む「テイラー・スウィフト」像をずっと魅せ続けてくれていたワケよ。だからこそそのイメージが裏切られたときの世間の反応が、こんなにも過激になってしまったのかも…皮肉なコトにね。
▼ファンのために「いい子」のプロに徹してくれていたってコトよね
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そして、世間から完全にすがたを消したテイラーは、これまでの人生をふりかえって気づくの。こんなにがんばってきたのは、とにかく称賛されたかったから。「いい子」でいつづけたのは、そうすれば愛されると思っていたから…自分は人から認められることだけを生きがいに、ここまできてしまったんだ、って。
そして、15年間彼女を支えつづけたその「信念」は、このスキャンダルと、それによるテイラーへのヘイトによって、脆(もろ)くもくずれさってしまったのね。「スゴく孤独だったし、苦々しい気持ちだった」とふりかえったテイラー。そして、「すべてリセットしなきゃいけないことに気づいた」んですって。
あらたな恋の予感
トム・ヒドルストンと別れ、世間から雲隠れしたテイラー。そんなときに幸か不幸か、ひっそりと新たな恋と出会ったみたい。お相手はイギリス人俳優のジョー・アルウィン。彼とテイラーがはじめて顔を合わせたのは、2016年のメット・ガラらしいわよ。よく考えてみると、それって元カレのトム・ヒドルストンと出会ったイベントとおなじじゃん!というのはご愛嬌。
▼テイラーと元カレのトム・ヒドルストンとの短くも情熱的だったロマンスについての詳細はコチラ
▼イケメン度が大爆発している新カレ、ジョー・アルウィン
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テイラーとジョーが一体いつ付き合いはじめたのか、ホントのところは定かじゃないの。なぜならふたりともこの交際をひた隠しにしていたから。ウワサによると、テイラーがトムと破局したあとの2016年の秋ごろからふたりはデートしはじめていたらしいわね。彼女によると「(いい意味で)とても普通で、すごくバランスがとれていて、地に足がついた人」らしいトム。そしてふたりは話し合って、この恋をあくまでプライベートなものにしよう、と決めたらしいの。
恋人とのおだやかな関係は、傷ついたテイラーの心をいやしてくれたんでしょうね。のちに「ひどい状況だったけど、幸せだった」と語ったテイラー。でもそれは、以前に感じていたものとは違うタイプの幸せだったみたい。そう、ついにテイラーは他人から認められる必要のない「自分の中から湧き上がるようなピュアな幸せ」を感じるにいたった、というワケ。
世間から好かれることで得られる幸せは失ってしまったけれど、スキャンダルのおかげで、それに変わるもっと本質的な幸福を知ったテイラー。つまりこれは「災い転じて福となす」といってもいいのかもね。
アルバム「レピュテーション」でミゴトな復活
世間からの雲隠れがテイラーにくれたもうひとつのプレゼント、それは「じゅうぶんな時間」。おかげで、彼女は楽曲制作にゆっくり専念することができたの。その成果がギュッとつまったアルバムが、2017年にリリースされた「レピュテーション」。ぜんぜんオモテにでてこなくなったテイラーを心配し、ヤキモキしていたであろうファンはこのアルバム発売に涙をながして喜んだとか。
▼2017年11月に発売されたアルバム「レピュテーション」
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テイラーを「ひきこもり」においこんだ数々のスキャンダルや、ジョー・アルウィンとの恋からインスピレーションをうけたこのアルバム。それまでの「いい子」のイメージをくつがえすような、刺激的な内容になっていたの。例えば、カニエとキム・カーダシアンへのリベンジソングとしてつくられたといわれる、「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」。
I don’t like your perfect crime
How you laugh when you lie
You said the gun was mine
Isn’t cool, no, I don’t like you
あなたの完全犯罪がきらいよ
ウソをつくときの笑顔もね
全部わたしのせいにするなんて
ありえないわ あなたのことがきらいよ
【動画】「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」のMV
自分を「悪者」にしたカニエを痛烈にディスったと思われる歌詞で、反撃をはじめたテイラー。そして、カニエの妻キム・カーダシアンに「ヘビ(ウソつき)」と中傷されたことを逆手にとって、MVの中に「ヘビ」のモチーフをふんだんに取り入れているの。
世間からのバッシングに対する開き直りにすら感じられるこの作品は、「新生テイラー」を感じさせる要素がたくさん。曲の途中では、テイラーが電話ごしにだれかと会話する場面も。
“I’m sorry, the old Taylor can’t come to the phone right now.”
「すみません。昔のテイラーは今電話にでられません」
“Why?”
「どうして?」
“Oh ‘cause she’s dead!” (ohh!)
「どうして、って死んだからよ!」
「昔のテイラーは死んだ」というインパクトのある表現をつかって、「いい子」のイメージを脱ぎすてたテイラー。もうみんなに好かれるために、自分を偽ったりしない、という強い決意をかんじるわよね。
このMVは2021年時点で再生回数が13億回、というメガ・ヒット。彼女は、ピンチをチャンスに変えてミゴトに崖っぷちから返り咲いたの。一方、「レピュテーション」に収録された「ゴージャス」では、そんな「強いオンナ」とは180度異なる、乙女な部分もあますことなく魅せてくれているわ。
I can’t say anything to your face
‘Cause look at your face
And I’m so furious
At you for making me feel this way
But, what can I say?
You’re gorgeous
あなたの顔をみてしゃべれないわ
だってステキすぎるんだもん
まじムカついちゃう
あなたのせいでこんな気持ちになるなんて
でもどうしようもないよね?
あなたってかっこよすぎる
ジョー・アルウィンに恋してしまった自分の気持ちを赤裸々につづったテイラー。この歌詞をみただけでも、彼女がジョーにべたぼれなのが伝わってくるわよね。
【動画】「ゴージャス」の音源
このアルバムは結果として、ビルボード初登場1位をゲット。世界中で450万枚を売り上げ、2018年のビルボード年間アルバムチャートにて1位というスゴすぎる記録をぶちあげたの。世間がいかにテイラーを必要としていたか、を証明する結果になったってワケ。
摂食障害ものりこえたテイラー
このアルバムをひっさげて2018年にはじまったワールド・ツアー。これまで以上に大規模で細部にこだわったステージは、どの日も満員御礼。テイラーのツアー史上最高の350億円という売上をたたきだしたの。
ひさしぶりに大勢のファンのまえに登場したテイラーは、以前よりもずいぶんふっくらとした印象。いつものごとくメディアは「妊娠か」とさわぎたてたけど、彼女はそれをきっぱりと否定。「『美の基準』っていうのはぜったいに満たせないもの。やせて体が細くなったら、いい感じのお尻になれない。いい感じのお尻にしようと思ったら、今度はお腹がでちゃう」と語ったテイラー。
▼レピュテーション・ツアーで健康的なすがたをみせたテイラー
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スーパーモデルのような細いボディで、ステキなファッションを着こなし、羨望(せんぼう)の眼差しを一身にうけていたウラで、悲しいことに摂食障害になってしまっていたテイラー。だから彼女が1年ちかく休養をとり、恋人とリラックスした生活をして体重がふっくらしたのは、むしろ喜ばしいこと。心身ともに健康になったという証拠だからね。
▼スリムな体型を保つために過剰な食事制限をしていたころのテイラー
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テイラーはまた摂食障害になるのを防ぐために、もう自分のパパラッチ写真はみないようにしているんだとか。「病的にみえるより、太ってみえたほうがマシ」と自分にいい聞かせているらしいわ。ハリウッドで求められる美の基準や、SNSでの体型批判などにさらされながらも、「健康的な体型でいること」につとめる彼女は、インフルエンサーとしてすばらしいんじゃないかしら?
▼皮肉にも摂食障害を患っていたころ、テイラーのキャリアは絶好調だったの
セクハラ裁判への勝訴で強いオンナに
「レピュテーション」のツアー中、フロリダのタンパでのステージでテイラーが涙ぐみながらファンに感謝する場面が。実はそのステージのちょうど一年前が、テイラーがセクハラ裁判に勝訴した日だった、ということ。つらくながかった裁判を思い出しすこし感情的になってしまったみたいね。
【動画】タンパでのステージで感極まりながらファンに感謝するテイラー
事件は2013年に、コロラド州デンバーで開催されたテイラーのミート&グリート(ファンサービス)イベントでおこったの。イベントを企画したラジオ局のDJだったデヴィッド・ミュラーが、テイラーとならんで写真をとった際に、彼女のお尻をつかむというセクハラ行為をしたんですって。怒ったテイラーはラジオ局に報告。局は独自に調査をし、結果ミュラー氏は解雇されたのね。
▼これが問題の場面。右がミュラー氏。左はミュラー氏の当時の彼女なんですって
Taylor Swift Wants $1 in DJ Butt Grab Lawsuit https://t.co/KPy1u2RE0n
— TMZ (@TMZ) August 8, 2017
しかしそのセクハラ行為を否定したのがミュラー氏。2015年に、不当な訴えにより解雇されたとしてテイラーに約3億2,800万円の賠償金を求める訴訟をおこしたの。もちろん、テイラーはそれに反訴。ミュラー氏をセクハラで訴え返したってワケ。2年におよぶながい裁判では、テイラー自身が証言台にたって当時の状況をくわしく証言することも。そして2017年に、ついに裁判所がミュラー氏の訴えを棄却、テイラーの主張を認める判決をだしたの。
テイラーがミュラー氏に求めた賠償金がたったの1ドルだった、というのも注目をあつめてね。ミュラー氏を自己破産させることが目的ではないとしたテイラー。「すべての女性がちゃんと声をあげることができることを示したい」と、この裁判がほかの女性たちを励ますものであることを望んだの。この後、性的被害の撲滅(ぼくめつ)をサポートする複数の団体にたくさんの寄付をしたテイラー。言葉だけではなく行動で女性へのサポートを示す彼女はかっこいいと思わない?
▼性的被害へ声をあげた “The Silence Breakers”(沈黙を破った人々) のひとりとして2017年「TIME」誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたテイラー
‘I was angry.’ @taylorswift13 on what powered her sexual assault testimony #TIMEPOY https://t.co/MYHHwtRocJ pic.twitter.com/TQ3jnTpACD
— TIME (@TIME) December 6, 2017
結果として、テイラーを“ひきこもり”に追い込んだこのスキャンダルは、彼女が自然体でホントの自分をさらけ出すきっかけに。最悪に思える出来事が、じつはその後の人生において最良の出来事だった、という経験はきっとだれにでもあるのではないかしら?それを経験したテイラーがその後さらに強く、優しく、かっこいいオンナに成長した、と思うのはきっと私だけじゃないハズ。
そして、そんなステキな人間にはさらなる試練がふりかかるのも、世の常。まだまだつづくテイラーの崖っぷちについてはまた次の記事でじっくり掘りさげちゃうよ!お楽しみに!
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1984年長崎県生まれ。十代の頃から海外セレブが大好きで趣味はハリウッドセレブ情報収集。大学卒業後、バイトや派遣社員として職を転々とする人生を送る。27歳の時「あれっ?パリス・ヒルトンみたいにキラキラした人生送るはずだったのに、私ったら人生詰んでない?」と思い、いきなり海外移住を決意。2011年バブルに沸くシンガポールに移住し、昼は会社員、夜と週末は動画ブロガー及びパーティーガールとして活動。動画ブロガーとして数々の受賞/メディア掲載の実績あり。2021年結婚を機にリトアニアに移住し、ここからさらに人生を面白くしていこうと画策中。人生の目標は70歳でビキニのグラビアを撮ること。ツイッターはこちら!