遺体で発見され、死因が他殺によるものであると発表された人気旅行系インフルエンサーのギャビー・ペティート。一緒に旅行をしていた婚約者で、現在容疑が疑われているブライアン・ランドリーから、暴力を振るわれていたのではないかと報じられている。
ユタ州警察は、8月にギャビー・ペティートとブライアン・ランドリーが乗っていた車を止めた際の音声通信記録を公開。婚約者ブライアン・ランドリーを「加害者」と表現していたことが明らかになった。
Foxニュースが報じたところによると、現場から報告した警察官は「男が女性を殴っているところが目撃された」と話していたという。
音声には「男はフロリダ州のナンバープレートをつけた白いフォードのトランジットバンに乗っている。後部には黒いハシゴがついている」と記録されていた。
8月12日、警察官は現地のスーパーにてカップルがもめているとの通報を受け現場に駆けつけ、アーチーズ国立公園の外で2人を引きとめ事情を聞いた。通報は、「男が女性に平手打ちをしている」という内容だったという。
その時警察が事情聴取した時の動画が公開。ギャビーは涙ながらに答え、「私は強迫性障害があって時おりひどく症状が出てしまうの」とコメント。ブライアンを責めず自身に非があったと語っている。
【動画】遺体となって発見される1ヶ月前、DV通報を受け警察が駆けつけた際に録画されたギャビーとブライアン
【動画】警察が記録した音声
警察官はブライアン・ランドリーの顔にひっかき傷があったことから、ギャビー・ペティート側にも問題があったと判断し、「カップルのケンカ」として処理したという。
ユタ州の法律では「家庭内暴力(交際相手からの暴力含む)が行われたと確信できる十分な理由がある場合には、加害者を逮捕または警告しなければならない」と定められている。
そのため管轄のモアブ市警察は、現場に駆けつけた警官の対応に問題があった可能性があるとして調査を受けているようだ。
Foxニュースはモアブ市警察にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
ギャビーはこの2週間後に行方不明となり、今月19日にワイオミング州で遺体が発見された。
ブライアンは9月1日、自身のバンでフロリダ州にある自宅に戻ったが、ギャビーの姿はなかった。現在はブライアンも行方をくらませており、大規模な捜索活動が行われている。