米人気歌手ビリー・アイリッシュ(19)が、コンサート中にご立腹。近頃、アメリカで議論となっている“ある問題”に対し、放送禁止用語を交えながら、自身の意見を述べた。米Yahoo!などが伝えている。
アメリカのテキサス州は先月、妊娠6週目以降の人工妊娠中絶を禁止とする州法を施行。妊娠6週目頃は女性自身が妊娠に気づいていない可能性もあること、さらにはレイプなど性暴力被害による妊娠も中絶禁止対象に含まれていることなどから、女性セレブを筆頭に、多くの女性から批判の声があがっている。
中絶禁止法の施行を受け、ビリーは当時、「もっと男性が気にかけてくれることを心から望んでいる。もう疲れはてた。女性の権利に関して何も言わない男性がどれだけいることか、本当に気分が悪くなる」とSNSに投稿。女性の権利を守ろうとする男性がいないという現状に辟易(へきえき)していることを明かしていた。
先週末には全米各地で抗議デモが行われるなど、反発の声がより一層激しさを増す中、ビリーは渦中の地=テキサス州オースティンで開催された音楽フェスティバルに出演。その際、一時は同フェスティバルに出演することに抵抗があったことを告白。しかし、心変わりした理由について、次のように語っている。
「あのクソみたいな法律ができたとき、私はこのショーをやめようかと思ったの。あんな法律を許したクソみたいなこの場所を罰したかったから。だけど、あなたたちこそが(州法の)被害者で、世界中のあらゆる権利を受けるに値することを思い出したの」
Billie Eilish talks to the crowd in Austin about Texas’s new abortion ban. At the ACL festival. pic.twitter.com/ZpT4stFpvC
— Perez (@ThePerezHilton) October 4, 2021
その後も、観客に向かって「私たちはヤツらにだまれ!って言う必要がある」と呼びかけたり、中指を立てて「私の体は私が決めるの!」と叫んだりと、中絶禁止法に断固反対する姿勢を見せたビリー。絶大な影響力を誇るセレブたちの呼びかけによって、事態が好転することを願いたいものだ。