イギリスのエリザベス女王が、今年4月に亡くなった最愛の夫フィリップ殿下について、彼の死去後初めてその名前を口にした。
10月2日(土)、エリザベス女王はスコットランドのエディンバラで執り行われたスコットランド議会の開会式に出席した。
開会スピーチにて冒頭、「私は以前、このすばらしい国への深い愛情と、この地でフィリップ殿下と共に過ごした多くの楽しい思い出についてお話ししました」と語り、「『風土は、その土地の人々によって作られる』とはよく言われる言葉ですが、昨今ではスコットランドほど、この言葉が当てはまる国はないと言えるでしょう」と続けた。
スコットランド、アバディーンシャーにあるバルモラル城は1946年、フィリップ殿下がエリザベス女王にプロポーズした場所だ。その後2人はこの地をハネムーンで訪れただけでなく、ほぼ毎年の夏季休暇を共に過ごしていた。
なおエリザベス女王がフィリップ殿下について公の場で言及するのは、今年4月に殿下が亡くなって以降、初めてのことだ。
また今年10月31日から11月12日まで、スコットランドの最大都市グラスゴーでは、国連気候変動会議の開催が予定されており、エリザベス女王も出席する。
エリザベス女王はスコットランドの議員に対し、環境問題に取り組む姿勢について世界中からの注目が集まることから「これから始まる議会は、未来と将来の世代に目を向けるためにも新たな思考を持ち、前例にとらわれず挑戦していく機会です」と訴えていた。
なおこの開会式には、エリザベス女王の息子であり、スコットランドの公爵位の1つであるロスシー公爵、公爵夫人の称号を与えられているチャールズ皇太子とその妻カミラ夫人も同行していた。
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