動画配信サービス「ネットフリックス(Netflix)」が、故チャドウィック・ボーズマンの名を冠した奨学金を設立したことが明らかに。チャドウィックのレガシーを、未来ある若者たちが引き継いでいくようだ。
マーベル映画『ブラックパンサー』などへの出演知られるチャドウィックは昨夏、大腸がんにより死去。43歳というあまりにも早すぎる死を世界中の人が嘆き悲しんだ。
米People誌によれば、ネットフリックスはこのほど、チャドウィックの妻シモーネ・レッドワード・ボーズマン、そして米ワシントンD.C.に位置する彼の母校「ハワード大学」と協力。同大学の美術学部に入った新入生の授業料を全額負担する、540万ドル(約6億円)の奨学金「チャドウィック・A・ボーズマン記念奨学金」を設立した。
米Varietyによると、奨学金は今秋より各クラス1名に授与され、以降は新入生に毎年分配されるという。この奨学金では、卓越性やリーダーシップ、尊敬、共感、情熱など、チャドウィックの価値観を体現できる舞台芸術の学生を優先するという。
チャドウィックはハワード大学で監督業を専攻。2000年に美術学士号を取ったのち、同大学を卒業している。
今回の奨学金について、ハワード大学のウェイン・A・I・フレデリック学長は、「この奨学金は、チャドウィック氏のハワード大学への愛、彼のストーリーテリングへの情熱、後世を担うハワード大学に通う学生を支援する意思を具現化したものです。チャドウィック氏の妻シモーネ・レッドワード・ボーズマン氏の継続的な支援と協力、そしてこの大事な贈り物を授けてくれたネットフリックスに感謝申し上げます」とコメント。チャドウィックの功績を称えている。
なお、ハワード大学は先日、チャドウィックに敬意を表し、美術学部の名称を「チャドウィック・A・ボーズマン美術大学」へと変更したことを発表している。