動画配信サービス ネットフリックスで配信されている、人気沸騰中の韓国ドラマ「イカゲーム」。実はこのドラマで重要なシーンが差し替えられていたことが明らかになった。
「イカゲーム」は、大規模な借金を抱えた大人たちが、大金をかけて子供向けのゲームで勝負するというものだ。勝者には人生を逆転できるほどの賞金が与えられる一方、敗者は命を奪われてしまうという残酷な内容になっている。
9月17日に配信がスタートして以降、アメリカ国内で絶大な人気をはくしているこのドラマだが、あるシーンが放送されてしまったことにより、非常に迷惑なトラブルに巻き込まれる人物が現れた。
トラブルのきっかけとなったのは、ドラマの第1話だ。地下鉄の駅にて、主人公ソン・ギフンはある怪しい男から名刺を渡される。この名刺の裏面に書かれている電話番号に主人公が電話をかけ、ゲームへ参加することから物語が展開していくという重要なシーンとなっている。
ところが、この電話番号は実社会で存在するものだったのだ。
これにより電話番号へおもしろがって電話したり、メールを送ったりする視聴者が続出。所有者が大迷惑をこうむる事態となってしまった。所有者の元には1日4000件もの着信やメール受信が寄せられたという。
そのためネットフリックスは10月5日(火)、このシーンを差し替えることを発表した。
所有者は韓国メディアの取材に対し、「朝から晩まで電話が鳴りっぱなしなんだ。すぐに充電がなくなって電源が落ちてしまう」と状況を説明。さらに「最初はなんでこんなことになっているのかさっぱりわからなかったんだけど、友人から電話番号が流出していることを教えられて」と付け加えた。
#Netflix has announced it will edit several scenes in "#SquidGame" showing a phone number, following the revelation that the number actually belongs to a real person here who has been bombarded with messages and phone calls.https://t.co/ZDYx95XA9o
— The Korea Times (@koreatimescokr) October 6, 2021
この問題を受けネットフリックスは解決に乗り出すこととなった。Independentの取材に対しネットフリックスは「制作会社と協力して、この問題を解決すべく動いています。電話番号が表示されるシーンの編集も必要となるでしょう」と語っている。