ミュージカル「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などの楽曲製作をつとめ、数々の名作を世に送り出してきた作曲家のアンドルー・ロイド・ウェバー。猫好きで知られる彼だが、最近になってある理由から「犬好き」に転向したという。
その理由というのが、2019年に公開された映画版『キャッツ』だった。1981年に初めてミュージカルとして上演された「キャッツ」。この楽曲を手がけたのがアンドルー・ロイド・ウェバーであり、ミュージカル作品は世界中で今もなお愛されるものとなっている。
ところが映画版は公開されるやいなや批判の嵐。散々な評価を受け大失敗に終わったのだ。
この結果を受け、ロイド・ウェバーは心を癒やすためにセラピー・ドッグを飼うに至ったのだという。
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このたびVariety誌のインタビューに答えたロイド・ウェバーは映画版について、「何もかもが間違っている」と述べた。
さらに、「見たよ。そして思った。『これは違う。何もかも違う』ってね」と語ったロイド・ウェバーは、「この地球上に70数年生きてきて、初めて犬を飼ったよ。だから唯一いいことがあったとすれば、かわいいハバニーズに出会えたことかな」と、ショックのあまり子犬を迎え入れたことを明かしたのだ。
「モヒート」と名付けられたその子犬は、昨年から続くコロナ禍においても非常に心強いパートナーだったという。ロックダウンを共に過ごしたモヒートはロイド・ウェバーにとって欠かせない存在となった。今回滞在していたイギリスからニューヨークへ渡る際にも、飛行機の機内に一緒に搭乗したいと航空会社に希望したそうだ。
航空会社は基本的に、介助犬やセラピードッグなどの補助犬しか機内への同乗を認めていない。そのため、ロイド・ウェバーもモヒートがセラピードッグなのかどうか確認されたという。
そこでロイド・ウェバーは、「そうだよ。ハリウッドが映画『キャッツ』で私にした仕打ちを見れば(セラピーが必要かどうか)わかるだろう」と答えたそうだ。
その結果、ロイド・ウェバーは無事にモヒートとともに搭乗できたことを明かしている。