昨年、45kgの激やせに成功した歌手のアデル。そんな彼女のダイエット法に、専門家が警鐘を鳴らしている。
アデルは先日、Vogue誌の取材に対し、「1日2〜3回のエクササイズにハマっている」ことを明かしていた。しかし専門家によると、過度なエクササイズは長期的に見たときに筋肉や関節、免疫システムに悪影響を及ぼす可能性があるという。
医療情報サービスを提供するWebMDのCMO(最高医学責任者)ジョン・ホワイト氏は「健康的なライフスタイルを築く上で適度な運動は必要不可欠です。しかし、1日に2~3回も運動するのは過剰と言えるのではないでしょうか」と指摘する。
ジョン・ホワイト氏によると、体を酷使することにより、怪我につながる恐れがあるという。
「運動すると、筋肉や骨、内臓などに負担がかかります」としたホワイト氏は、「疲れた体には回復する機会を与えてあげないと、身体機能そのものが低下してしまうのです」と続けた。
さらに、ホワイト氏は、連続したエクササイズによる体の免疫機能低下についても言及。
「ジムで鍛えすぎると、体にも筋肉にもストレスがかかります」と語ると、「慢性的なストレスに反応して生成されるコルチゾールというホルモンは、分泌が高くなりすぎると病気を防ぐための免疫システム機能が抑制されてしまうのです」と付け加えている。
一方、アデル本人は自分にあったフィットネスと出会うことによって減量に成功し、精神的な健康を得られたと主張している。
Vogue誌に「ジムは私の生活の一部になったの」と答えたアデルは、特別なダイエットをしない代わりに、ジムの経営者であるグレッグ・ミーレ氏の指導のもと、有酸素運動と筋力トレーニングの両方を行う厳しいメニューをこなしていることを明かした。
アデルはエクササイズは単に減量目的ではないとし、「体を鍛えて、それを実感したり目で見てわかるくらいになれば、いつか感情や心も強くできるんじゃないかなって思ったの」とダイエットによる心境の変化を語った。