歌手のポール・マッカートニーが、今も世界中から愛される人気バンド ザ・ビートルズについて、1970年に解散を決断したのは当時のバンドメンバーでありソングライターだったジョン・レノンであったと主張している。
これまで50年間にわたり、解散を決断したのはポール・マッカートニーだったと報じられてきたが、今回この報道を本人が改めて否定した。
10月24日放送予定のラジオ番組「BBC Radio 4」にてインタビューに応えたポールは、1970年4月のザ・ビートルズ解散について「解散するって言ったのは僕じゃない。あれはジョニー(ジョン・レノン)だったんだ」と明かしているという。
The Guardian紙が公開したインタビューの予告編にて、ポールは「解散を宣言した人間は僕じゃない。そんなわけないじゃないか」と長年にわたる報道を否定。さらに「ある日ジョンが部屋に入ってきて、『僕はザ・ビートルズをやめる』って言ったんだよら。これって解散宣言じゃないのかい?」と付け加えた。
ジョンがバンドの脱退を宣言して理由についてポールは、「ジョンが妻オノ・ヨーコへ愛情を注ぎすぎるあまり、ザ・ビートルズとの両立が難しいと感じるようになったのではないか」と推測する。
ポールによると、当時解散を発表するにあたっては外部との調整が必要であったため、マネージャーのアレン・クレインから、それらが終わるまで決して口外しないようクギを刺されていたという。しかしポールが口をすべらせてしまったことから、「解散の発端はポールだ」という報道になってしまったのだそうだ。
ポールはジョンが解散を口にした際の心境について、「かなりおどろいた。まるで離婚を告げられたかのようだった」と語り、「(ザ・ビートルズは)僕のバンドであり、僕の仕事であり、僕の生活だった。だから続けたかったんだ」と告白していた。