25歳の医学生の男が、元恋人に酸をかけたとして、15年の懲役が言い渡された。Peopleなどが報じている。
サセックス警察のニュースリリースによると、現地時間5月20日午後4時20分ごろ、ブライトンのステイン・ガーデンズにある物件で、24歳の女性に有害物質が投げつけられたという通報を受け、警官がかけつけた。被害者は、顔のほか、首、胸に酸をかけられていた。
目撃者の証言によると、容疑者は黒いジャケットを着用しており、透明なコロナ対策のバイザーを被った黒人女性だったという。容疑者は、被害者に金銭を要求するメモを渡していた。
しかし捜査の結果、容疑者は女性ではなく、被害者の元ボーイフレンドで25歳の男であることが判明した。彼は、なんとファットスーツを着用し、黒人女性に変身していたのだ。
U.K. Med Student Sentenced to 15 Years After Disguising Himself, Throwing Acid on Ex-Girlfriend https://t.co/VzaZnwzzea
— People (@people) October 11, 2021
捜査当局は、この地域の数百時間に及ぶCCTVの映像を確認し、犯行前後の容疑者を追跡することで彼を特定した。映像には、事件当日の朝に列車でブライトンに到着した男の姿や、事件後に市内で何度も服を着替え、ロンドン行きの列車に乗る様子が映っていたという。
最終的にこの男は自宅で逮捕された。また警察が彼の自宅を捜索したところ、ベッドサイドの引き出しから「コスチューム1」と題した手書きのリストが見つかり、その中には事件当日に着用していたものと同じ衣類が含まれていたという。
この男は当初、容疑を否認していたが、ルイス・クラウン裁判所で行われた求刑公判で犯行を認めた。
被害となった女性は、法廷で声明を読み「この恐ろしい攻撃を受けた後、私の人生は大きく変わった」と語った。彼女は襲われた後に5回も見た目を変える手術を受けたそうで、左目を見ることも、まぶたを閉じることも、首を完全に動かすことも困難だという。