かつて一世を風靡したザ・ビートルズのメンバーとして活躍し、現在はソロで歌手活動を行っているポール・マッカートニーが、ライバル的な存在のロックバンド ザ・ローリング・ストーンズとの違いを主張し話題になっている。
先日The New Yorkerのインタビューに登場したポール・マッカートニーは、ザ・ローリング・ストーンズのことを「カバーバンド」だと表現したのだ。
インタビューの中ポールは、「こんなこと言うのもなんだけど、ザ・ローリング・ストーンズはブルースのカバーバンドだよ。それがストーンズだ」「僕らはもう少し幅広く取り入れていた」と説明した。
なおポールは昨年4月にも、トーク番組にてザ・ビートルズとストーンズを比較している。
「彼らのルーツはブルースにある。彼らの作る曲は、だいたいどれもブルースにつながっているのさ」と持論を展開したポールは、「僕らの作る音楽は、もっと幅広いジャンルを取り入れたものだ。そこには大きな違いがある。ストーンズのことは大好きさ。でも、ザ・ビートルズの方が上だ」と自信たっぷりに語っていた。
一方ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーはこの数週間後に出演した番組にてポールのコメントに反応。ポールのことを「優しいヤツだ」としつつ、「グループ同士にいさかいはなかった」と明かした。
その上で、「たしかに大きな違いはある。ザ・ビートルズはマディソン・スクエア・ガーデンとか、アリーナとか、大きな場所で最新のサウンドシステムを使ったコンサートはしてこなかった。でも僕たちは、他の年代、他の地域でも大きなコンサートを行うバンドとして活動している」と語ったミック・ジャガーは、「彼らはそういった(大きな会場でコンサートをするという)ビジネスがスタートする前に解散してしまったんだよ。ツアービジネスという時代が訪れる前にね」と、ポールとはまた別の視点で2つのバンドの違いを説明した。