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ファッションブランド「コーチ(COACH)」、返品された商品の廃棄処分中止を発表! TikTokで拡散されたある動画が影響か

TikTokユーザーのアンナ・サックスさん NEWS
TikTokユーザーのアンナ・サックスさん

米ファッション・ブランド「Coach(コーチ)」が、今後返品された商品の廃棄を行わないと発表した。

「コーチ」といえば、TikTokに投稿された動画にて、売れ残ったバッグを税金対策のため「切り刻んで」破棄していると告発された。この影響を受けてか、同社は今後、廃棄をしないと発表した。

10月12日(火)、同社は公式インスタグラムを更新。TikTokの動画には触れず、返品された商品の廃棄は中止し、「余剰または破損した製品の再利用、リサイクル、リユースに責任を持って取り組む」との声明を発表した。

 

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このきっかけとなる動画を投稿したのは、TikTokユーザーのアンナ・サックスさんだ。彼女は破壊されて使用できない状態になったコーチのバッグを動画に記録していた。アンナ・サックスさんによると、コーチ社は売れ残り商品が市場に出回らないよう、社員に破壊処理を命じているという。

 

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Diet Prada ™(@diet_prada)がシェアした投稿

動画の中で、破壊されたバッグや紐の切れた靴、大きな裂け目のついたジャケットなどを紹介したサックスさんは、コーチ社のこれらの行為は「誤って傷つけてしまった」かのようにして税金上の損金処理をする「税金対策」だとも指摘。

10月9日(土)にこの動画がTikTokに投稿されると、56万件を超える「いいね」が寄せられた。また12日(火)には、ファッション業界に強い影響力を持つインスタグラムアカウント「Diet Prada」が、コーチ製品をゴミ箱から取り出す動画を公開したことにより、SNS上で同社に対する反発が強まったのだった。

なおサックスさんは今回のコーチの発表を「スタート」だとして、好意的に受け止めているという。

CNNの取材に対し、「私が強調したいのは、今回たまたま注目を集めたのが『コーチ』だったということです。ファッション業界において、このような慣習は広く取り入れられています」と語り、また「今回の件を受けて多くのブランドが生産量の縮小に乗り出してくれればいいのですが、引き続き大量生産を続け、余ったものを破壊し、証拠隠滅だけがうまくなるという事態が出てくることを懸念しています」と、不安も口にした。

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