2018年に亡くなったラッパーのマック・ミラー。この度、2014年に発表されたミックステープ「Faces」が、10月15日にストリーミング配信とレコードでリリースされた。
リリース前日の10月14日、マックの「Faces」がリリースされることが発表され、ファンたちには大興奮。ツイッター上では「Faces」がトレンド入りし、「『Faces』はこれまで聞いた中で最高のミックステープだ!」という声や「これはマック・ミラーにとっての最高傑作だと思う!」と、配信やレコードでリリースされることによろこびを爆発させるファンの声であふれかえった。
「Faces」:https://macmiller.lnk.to/faces
【動画】Making Faces (A Short Film)
またこれまで「Faces」を耳にしたことがない若手ファンたちは、ベテランファンたちに「ベストな聴き方」についてツイッター上でアドバイスを求めた。
「順番通りに聴いた方がいい」とツイートしたあるベテランファンは、「もしこれまで『Faces』を聞いたことがないのなら、絶対に『Inside Outside』から聞いてくれ。ブラインドは閉め、携帯もサイレントモードにして、彼の世界観にひたるんだ」と自分なりの聴き方をアドバイスしていた。
なお「Faces」の1曲目「Inside Outside」は「I should have died already.(もう死んでしまえばよかった)」という歌詞から始まることから、ファンからは「死後にリリースされるのにピッタリだ」との声も上がっている。
ミラーは2018年、アルバム「Swimming」発売から1ヶ月後の9月7日、麻薬やコカイン、アルコールを大量摂取して亡くなった。享年26歳だった。2020年、レコード会社は彼が最後に取り組んでいたアルバム「Circles」をリリースしている。
また今年初めには、このミックステープに収録されている楽曲「Color and Shapes」がリリースされており、同時にサム・メイソンが監督をつとめたイメージビデオも発表された。
このビデオでは1匹の犬が宇宙や異空間を旅する様子が描かれているが、これはミラーの愛犬ラルフにインスパイアされたものだという。また、サム・メイソンにはミラーの家族から彼の思い出の品が送られており、これも動画製作に役立てられたそうだ。
メイソンは動画発表にあたり、「この曲は独特の世界観を持っていて、僕に視覚的に訴えてくるものがあった。子供時代から、紆余曲折を経て成長していく様子が描かれた歌なんだ」と語り、「彼がアーティストとして乗り越えてきた『危険な』冒険についての曲だ」と語っていた。