10月20日(水)、メーガン妃はアメリカ議会に対し、有給育休制度の成立を求めて公式書簡を送ったことが明らかになった。
下院議長のナンシー・ペロシと上院議員のチャック・シューマーにあてられたこの手紙の中でメーガン妃は、新型コロナウイルスの感染拡大により「コミュニティ内に長年存在していた分断が表面化してしまった」と訴えている。
「学校や保育園の閉鎖にともない、子どもたちの面倒を見るために仕事を辞めざるを得なかったという女性が、おどろくべき速さで何百万人という規模に膨れ上がりました」とつづったメーガン妃は、「働く母親や保護者たちは、子供たちに寄り添うか、仕事に出て給与をもらうかの狭間で葛藤しています。どちらかを犠牲にすると、大きな代償を支払うことになるからです」と続けた。
さらに自身の幼少期について、経済的に余裕があるとは言えず、たまにファミレスのサラダバーへ連れて行ってもらえるだけでうれしかった、と振り返ったメーガン妃は、「現在の経済システムは有効とは言えません。多くの方がご存知のとおり、多くのアメリカ国民たちが大切なもののために、自分を犠牲にすることを強いられているのです」と付け加えている。
メーガン妃は2019年に長男アーチー君、今年6月に長女リリベットちゃんを出産している。
その上で、「有給育児休暇は、企業ごとや州ごとに定められるものではなく、国民の権利であるべきです。家族ファーストという新しい時代を築いていくのであれば、すべてのアメリカ国民に対しイヤミを言われたり罰則を課せられたりすることのない有給育児休暇制度を確立させましょう」と訴えている。
そして「この改革は政治的に大きな意味を持つ」としたメーガン妃は、「右翼的、左翼的という考え方の問題ではなく、正しいか正しくないかの問題なのです。政治よりも家族を優先させるということなのです。この制度に反対する人はいないでしょう。分断が目立つ現代の社会で、この制度の確立を私たちの共通の目標としましょう」と、締めくくっている。