ネットフリックスで配信されている大人気韓国ドラマ「イカゲーム」にて、オ・イルナム役を演じている俳優のオ・ヨンスが、ドラマのヒットにより突然脚光を浴びたことへの率直な心境を語っている。
「イカゲーム」は、多額の借金を抱えた大人たちが、子供向けのゲームで対戦し、勝者には大金が与えられ、敗者は命を落とすというサバイバルドラマ。9月17日に配信がスタートして以降、世界中で話題をよび、ネットフリックス史上最大のヒットを記録している。
オ・ヨンスはこの作品でオ・イルナム（プレーヤー001）という老人を演じ、重要な役割を果たしている。そして作品のヒットとともに、ヨンスの顔も世界中に知られることとなった。
先日、韓国の番組「How Do You Play?」に出演したヨンスは、一躍世界的有名人のなったことについて「環境はかなり変わりましたね」と語り、「カフェだとか近所にふらりと行くだけでも、周りの目を気にするようになりました。同時に、『有名人になるって大変だな』とも実感しています」と、率直な思いを明かした。
またオファーの電話が殺到し、仕事を断らなければいけないこともあったという。ヨンスは、「まるで宙に浮いているようですよ。だから、『落ち着いて、思考を整理するんだ。調子に乗るんじゃない』って言い聞かせているんです」と、地に足ついた考えを明かした。
実はオ・ヨンスは、マネージャーがいないのだという。「本当にたくさんの人から電話がかかってきたんです。でも僕には手伝ってくれるマネージャーがいない。こんなにたくさんのメールや電話を自分で管理するのはものすごく大変です。なので、今は娘に手伝ってもらっていますよ」と、多忙な現状を告白している。
なおヨンスは、現在注目を集めていることに感謝しているものの、これ以上有名になりたいという願望はないという。
「そんなに大きな夢は持っていないですよ。物の大小にかかわらず、これまで生きてきてたくさんのものを手にしてきましたからね」と語ったヨンスは、「でも今、私はそれらのものを残していきたいと思っているのです。例えば山に登って、キレイな花を見つけたとしましょう。まだ若い頃であれば、その花を摘みとって自分のものにしたでしょう。しかし歳を重ねるにつれて、花はそのまま、その場所に残しておきたいと考えるようになるのです。そうすれば、またその場所に戻ってきたときに同じ花を見ることができますからね。人生も同じことです。そのまま残しておく。簡単なことではないですけどね」と語っている。
