ある葬儀屋が、亡くなった女性の葬儀に関する願いを叶え、それが大きな注目を浴びている。
亡くなったのはブレンダ・モリスさん(78歳)。彼女は生前、担当葬儀屋のマーク・トーマスさんに対し、自分の葬儀で『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターを参列させてほしいと要望したのだ。
こうして彼女の棺は、ダース・ベイダーを筆頭に数人のストームトルーパーたちによって運ばれることとなった。
Darth Vader leads Star Wars funeral procession https://t.co/1rmDuPJIXO
— BBC News (UK) (@BBCNews) October 22, 2021
イギリス、ウスターシャー地区のローカル紙「Redditch Standard」のインタビューに答えたマーク・トーマスさんは、この要望を叶えるためにコスチュームをインターネットで買い揃え、リハーサルも重ねたことを明かしている。
ブレンダ・モリスさんは歌が得意で、たびたび歌で人々をもてなしていたという。2010年にはオーディション番組「The X Factor」にも参加。そこではピンクの「So What」を披露したそうだ。
今回葬儀を担当したトーマスさんは、モリスさんの友人だった。「彼女はすばらしい女性でした」と語ったトーマスさんは、自身もベイダーのコスチュームを着て葬儀に参列していた。
さらにトーマスさんは「歌っている時がもっとも輝いていました。彼女の歌は、コミュニティにいるみんなの心に響いていたのです」と生前のモリスさんについて振り返ると、「彼女は何千ポンドも集め、ホスピスに寄付したのですよ」とブレンダさんの人柄について語った。
そして葬儀当日については、「モリスさんの願いの1つに、『できるだけ早く火葬場につきたい』というものがありました。霊柩車に乗ったダース・ベイダーとストームトルーパーたちが、高速道路をトップスピードで走っているのですから、それは注目を集めますよね」と、ユニークな葬儀に周囲がざわついていたことを告白。さらに多くの人々が集まってくれたことを「おどろくべきことだった」として、忘れられない葬儀になったと付け加えていた。