俳優のブラッド・ピットと、元妻で女優のアンジェリーナ・ジョリーとの間で繰り広げられている親権争いに進展があったようだ。
カリフォルニア州高等裁判所はこの度、ブラッド・ピットが異議申し立てをしていた親権訴訟の担当判事の解任について、この申請を却下したことがわかった。
2人の親権裁判をめぐっては、今年5月、当時の担当判事ジョン・オーダーカークによってブラッドと子供達が過ごす時間を大幅に増やす判決が出されていた。
しかし今年7月、ジョン・オーダーカーク判事とブラッド側の弁護団との間でビジネス的なつながりがあったとの指摘を受け、オーダーカーク判事が解任されたのだ。これに伴い、公平性の観点から5月に出された判決も無効となっていた。
そして今年9月、ブラッドは判事の解任について再審理を要求。異議申し立てを行なっていた。
しかし今回、高等裁判所はこれを却下したのだ。
これについてブラッド側の代理人は同紙に対し、「今回の高裁の決定は、裁判長や証言した多くの専門家が導き出した子供達にとって最善の状況と、そこに至るまでの膨大な量の事実証拠をくつがえすものではない」と語り、「今後も引き続き、専門家の調査結果に基づいて、法的に必要な全ての手段をこうじていく」と続けた。
一方、アンジェリーナ・ジョリー側の代理人は、「ジョリーさんは現在、家族のことに集中したいと考えており、今回の決定により子供達の幸福が非倫理的な方向に導かれなかったことをよろこんでいる」と語り、「カリフォルニア州の控訴裁判所でも強調された通り、我々の司法は、子供たちの幸福と倫理が最も優先されるべきものだ。当事者の利益のために不正が行われることを許容してはならない。ジョリーさんはこれを機に、家族が協力しながら前を向けることをうれしく思っている」と付け加えている。
