女優のアンジェリーナ・ジョリーが、これまで熱心に行なってきた人道支援活動を振り返り、中でも最も記憶に残っているという心温まるエピソードを披露している。
この度People紙のインタビューに登場したアンジェリーナ・ジョリーは、数十年にわたる人道支援活動の中で、特に心に残っているというシリア国境でのできごとを明かした。
「小さな女の子が私のところへやってきて、ポケットに入っていたビスケットをくれたの」と語り始めたアンジェリーナは、「彼女は自分がどこからきたのか、どこへ行くのか、どんなことを経験してきたのか、それらを全て理解してる。でも、あの瞬間、彼女は自分が失ったものや自分自身のことなんて考えていなかったのよ」と続けた。
そして、「彼女は自分のことがかわいそうだなんて思っていなかったの。きっと私がよほど疲れているように見えたんでしょうね、そんな私を見かけて、近づいてきて優しくしてくれたの。これこそが人間のすばらしいところよね」と、少女の行動に心を打たれたことを明かした。
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さらにアンジェリーナは、人道支援を通して学んだ「非常に重要な教訓」についても語っている。
「きわめて困難な状況を生き抜いている人たちと一緒に過ごすことで、私の精神にも人生にも、得られたものがたくさんあったわ」と語ったアンジェリーナは、「これはまさに贈り物ね。誰かが誰かを助けるためにわざわざ出向く、それが親切なことだ、という考え方は好きではないわ。そうじゃないの。私はそんな気持ちでチャリティーに臨んでいるわけではない」と、熱い思いを語った。
そんなアンジェリーナは最近、世界中の弱い立場にある子供達を対象にした本「Know Your Rights」の共同執筆と、「女性に対する暴力防止法」の再承認を求めたワシントンD.C.訪問という2つのプロジェクトを手がけている。