西部劇をテーマにした最新映画『Rust(原題)』の撮影で起きた誤射事故。事故当時のアレック・ボールドウィンらの会話記録が公開された。
10月21日、俳優アレック・ボールドウィンが出演する最新映画『Rust(原題)』の撮影が、米ニューメキシコ州サンタフェにて、おこなわれていた。そこでアレックが小道具のプロップガン(模造銃)を撃ったところ、アシスタント・ディレクターに安全だと渡されたはずの銃が、なんと実弾が装填された銃であったことが明らかに。この誤射により、撮影監督のハリナ・ハッチンス(42)が死亡、監督のジョエル・ソウザ(48)が負傷するという悲惨な事故が起きた。
現在、警察の捜査が進められている中、銃撃事故当時の会話の記録が明らかになった。
ロサンゼルス・タイムズ紙は、撮影監督のハリナ・ハッチンスが撃たれた後の瞬間に語られた内容を、キャストやスタッフへのインタビューをもとに、それらをつなぎ合わせ報じている。
事故の前、ボールドウィンは銃を引いて発砲するシーンの練習をし、それを実演していたという。ボールドウィンはソウザ監督に「じゃあこの銃を取り出して、引いて、『バン!』とやってみようか」と言ったという。
そして銃が発砲されると、ボールドウィンは「今、何が起きたんだ!?」と、おどろいた様子で言うと、銃の先にいたハッチンス撮影監督が被弾。そのまま電気技師の腕の中に倒れ込み、ソウザ監督は「今のはなんだったんだ!?発砲されたぞ!」と叫んだという。
何が起きたのか理解できず、ボールドウィンは再び「一体今何が起きたんだ!?」と言ったという。そして被弾したハッチンスは「足の感覚がない」と言い、別の人物が医者を求めて叫んだという。ハッチンスはヘリコプターですぐに搬送されたが、死亡が確認された。
現在、警察はさらなる調査を進め、ボールドウィンも調査に全面協力している。