俳優のウィル・スミスが、最新の回顧録「Will」の中で、自身のこれまでのキャリアや、プライベートを振り返るとともに、過去に経験した「危険な恋」についても明かしている。
People紙に公開された回顧録の一部によると、ウィル・スミスは1993年に公開された映画『私に近い6人の他人(原題:Six Degrees of Separation)』の撮影中、共演していた女優ストッカード・チャニングに恋していたという。
当時25歳だったウィルは、1人目の妻シェリー・ザンピーノとの間に、第一子トレイ君を迎えたばかりだった。
「当時は結婚してまだ数か月。赤ちゃんも迎えたばかりで、シェリーにとっては不安も大きかっただろう」とつづったウィルは、「しかも彼女はウィル・スミスという名の男と結婚したはずなのに、いつの間にかポール・ポワチェ(作品内でウィルが演じたキャラクター名)と一緒に暮らしていたんだ」と、当時は役づくりに没頭していたことを明かしている。
さらに「もっとよくないことに、僕は撮影中、ストッカード・チャニングに恋してしまったんだ」と、衝撃的な告白をしたのだ。
そして「撮影が終わったあと、シェリーとトレイと僕はロサンゼルスに戻った」とつづけたウィルは、「僕たちの結婚生活のスタートは波乱に満ちたものとなった。僕のストッカードへの想いはつのるばかりだったからね」と、しばらく引きずっていたことも赤裸々につづっている。
そんなウィルは2015年、Esquire誌に語った自身の演技手法である「メソッド演技法」に関するエピソードの中で、ストッカードについて言及している。
インタビューの中で「『私に近い6人の他人』を撮影している時に、自分の役にのめりこみすぎてしまうんじゃないかと危機感を覚えたことがあったんだ」と語ったウィルは、「僕の役柄はストッカードの役柄と恋に落ちる設定だった。ところが、僕は本当にストッカードに恋してしまったんだ」と告白していた。
そのうえで、「『メソッド演技法』はうまく行き過ぎると時に危険な場合がある。でも僕は一度その危険さを知ってしまったから、『もうこの作品ではメソッド演技法はしない!』って思えたよ。僕はうまく演じたいがあまり、6日、7日、8日間と役づくりに没頭してしまっていた。本当に気をつけなければいけなかったんだ」と付け加えている。
ウィルの最新回顧録「Will」は今月9日に発売される。