マーベル最新映画『エターナルズ』に出演している女優のサルマ・ハエックが、プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインからの攻撃を受けた時のことを振り返った。
彼女は『エターナルズ』のプロモーション中に、The Guardianにインタビューに応えた。このインタビューで話題は、サルマがフリーダ・カーロを演じ、アカデミー主演女優賞の候補にもなった映画『フリーダ』に。メキシコ系の女優である彼女は、フリーダの伝記映画を制作するために8年の歳月を費やしたという。
さらにワインスタインの攻撃について言及し「私は(彼にいじめられても)大丈夫だと感じていましたよ。もちろん落ち込みましたし、そのあとは気にしないようにしました。でも(彼の攻撃は)漫画みたいな側面があったんです」と語った。「彼が(映画撮影中に)私に電話をかけてきて『なんでお前は眉毛がひとつで、口ひげを生やしているんだ』って叫んだんです。『醜い姿をするために雇ったんじゃない』ってね。私は『でも、フリーダ・カーロの写真を見たことがないんですか?』と言いました」と当時を振り返った。
フリーダはメキシコの現代絵画を代表する画家で、彼女の眉毛は繋がっており、口ひげが生えているその見た目はとても有名だ。
サルマはさらに「もし男の人がシラノ・ド・ベルジュラック(フランスの剣豪作家)を演じるとして、『その鼻はなんだ?』とは言わないでしょう」とコメントした。
サルマは当時のワインスタインのいじめに対処する際、ノーというだけでなく、強く振る舞っていたという。「彼は私が弱いとはおもっていませんでした」「私は冷静な強さでほとんど威圧感を与えることができますから」と語った。
2017年、数々の名作を送り出してきた大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを80名以上の女優たちが告発。この事件はハリウッドのみならず世界中を巻き込み、「#MeToo(ミートゥー)」運動という一大ムーブメントとなった。