先月、俳優アレック・ボールドウィンが主演する映画の撮影中にプロップガン(銃)が誤射され、撮影監督が死亡、監督が負傷した事故を受け、女優のアンジェリーナ・ジョリーが、自身の作品における銃の取り扱いについて語っている。
11月4日(木)、イギリス版タイムズ紙の取材に応じたアンジェリーナ・ジョリーは、被害者家族に哀悼の意を表すともに、ハリウッドでの銃の取り扱いについて明かした。
「被害にあわれた方の家族を想うと、本当に心が痛い。こんな悲劇が起こるなんて、受け止められるものではないわ」と口にしたアンジェリーナは、「私も撮影でたくさん銃を使うから、いつもすごく気をつけている」と続けた。
そして、「銃を使う仕事の時や、銃のチェックをする時には、決まった手順を踏むの。これは一つ一つ真剣に取り組まなければならなの」と、誤射防止のため徹底した管理が行われていることを明らかにした。
アレック・ボールドウィンが撮影していた主演映画『Rust』の製作は、この事故を受けて一時中断。アレック自身も自宅に戻っているという。
深い悲しみの中にあるアレックは、亡くなった撮影監督ハリナ・ハッチンスについて「彼女は私の友人だった」「(撮影地の)サンタフェに到着した時には、彼女をディナーに誘ったんだ」とコメントしている。
この銃を管理していたアシスタント・ディレクターの弁護人は、今回誤射した銃が2時間にわたって放置されていたことから、アレックの使用前に何者かによって手を加えられた可能性があると主張している。
しかしアシスタント・ディレクターは捜査時点で警察官に対し、銃は鍵のかかる金庫で保管していたと語っていたことから、今回の弁護人の主張と矛盾しているとして多くの指摘を受けている。
この事故では監督のジョエル・ソウザも負傷しており、現地警察によって捜査が進められているが、事件性は薄いと見られている。